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ミッテランの帽子
舞台は1980年代。時の大統領ミッテランがブラッスリーに置き忘れた帽子は、持ち主が変わるたびに彼らの人生に幸運をもたらしてゆく。うだつの上がらない会計士、不倫を断ち切れない女、スランプ中の天才調香師、退屈なブルジョワ男。まだ携帯もインターネットもなく、フランスが最も輝いていた時代の、洒脱な大人のおとぎ話。
ミッテランの帽子
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紙の本ミッテランの帽子
2019/07/31 21:58
なぜ、今、ミッテランなんだろう
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミッテランのフェルト帽が個性的な4人の人物に次々に渡っていく、うだつの上がらない会計士のダニエル・メルシエ、進展のない不倫を続ける作家志望で本屋志望のファニー・マルカン、才能を失ったように見える天才調香師のピエール・アスラン、そして名家の保守的な資産家のベルナール・ラヴァリエール、彼らがミッテランの帽子を手にしたとき全く違った人生が出現した。それにしても、なぜミッテランなのだろう、今のフランスはもう少しで極右の政治家が大統領になろうとしていたのに。フランス人は社会党の大統領を懐かしく思っているのだろうか。この小説には気取ったインテリが「私たちはテレビを見ないの」といって周りの人間より上だと勝手に思って優越感に浸るシーンが登場する。嫌な奴というのは万国共通のようだ
紙の本ミッテランの帽子
2023/11/12 20:39
帽子がつなぐ物語
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kisuke - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランスのミッテラン大統領が忘れていった帽子を持って帰ってしまった男性が、それを機に変わり、人生が開けていく。帽子は次々と他の人の手に渡り、彼らに幸運をもたらしていく。
大人のためのおとぎ話ですが、実際有り得そうなところがとてもうまいな、と思いました。
紙の本ミッテランの帽子
2022/02/03 17:31
エピローグ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る
評判が良いので読んでみました。帽子を手にとった人の人生がかわっていく様子にひきこまれました。最後のエピローグもいい!フランスの政治・文化にくわしければもっと楽しめたのでは、と思います。