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バブル―日本迷走の原点―(新潮文庫)
著者 永野健二
1980年代後半、金融自由化・国際化の中、地価と株価が急上昇し、日本全体は陶酔的熱狂(ユーフォリア)に浸った。当時、住銀、興銀、野村、山一などの銀行や証券会社と大蔵・日銀、政治家、「バブルの紳士」が繰り広げた狂乱の時代とはなんだったのか? 現場を見続けた「伝説の記者」が日本独自の資本主義システムまで議論を深め、「失われた20年」と呼ばれるデフレを招いた原因を捉える〈平成〉史決定版。(解説・勝英二郎)
バブル―日本迷走の原点―(新潮文庫)
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バブル 日本迷走の原点 1980−1989
2019/07/16 13:52
バブル経済の振り返りからの理解
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和から平成にかけて起こったバブル経済時の社会・経済情勢について具体的にかかれていて、将来におこるであろうバブルを先取り理解できる良書
バブル 日本迷走の原点 1980−1989
2021/09/28 09:28
バブル
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:渡り鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1980年代後半のバブルを三光汽船のジャパンライン株買い占めぐらいから遠因として色々と分析。イトマン事件、尾上縫事件、山一證券倒産等のバブルの著名な事件が目白押し。この本のキーワードは『ユーフォリア(熱狂)』。
例えば、NTT株上場のユーフォリア。上場の際、企業価値からの計算では1株50万円ぐらいのところが結局、売り出し価格が、119.7万円。3ケ月後には318万円をつける。まさにユーフォリア。318万円がどう言うレベルかと言うとPERが300倍以上と言うトンデモナイ株価に。株価を一株当たりの利益で割った『PER(株価収益率)』は、通常15倍程度であり、それ以下ならお買い得、それ以上なら割高と言うのが一般的。勿論、伸び盛りの将来性のあるイキのいい会社のPERが20倍や30倍と言うのがあるが、300倍は、だれがどう考えても異常。こう言う時代がバブルか。