電子書籍
女たち三百人の裏切りの書(新潮文庫)
著者 古川日出男
後世の人々よ、本ものの宇治十帖を語ろう、語りましょう――。源氏物語が世に広まって百年あまり。改竄され流布した物語を正すため、紫式部が怨霊となって蘇り、宇治十帖のその真の姿を語り出す。やがて発表された物語は、人々の思惑とともに時代を動かし始め、壮大な女たちの裏切り合いに発展していく――。読売文学賞、野間文芸新人賞の二冠に輝いた、嘘と欲望渦巻く、全く新しい源氏物語。(対談・保坂和志)
女たち三百人の裏切りの書(新潮文庫)
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紙の本女たち三百人の裏切りの書
2024/01/25 14:17
語りのダイナミズム
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
平安時代の院政期、紫式部の霊がよりましの口を借りて「まこと」の「宇治十帖」を語り出す。
上辺はそのように整った。
都の貴族、瀬戸内の海賊、東国、奥州のつはものたちが入り乱れ、物語はそれぞれが主張しはじめる。
一体誰が物語を語り終えられる?