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9件
影武者徳川家康
著者 隆慶一郎
慶長五年関ヶ原。家康は島左近配下の武田忍びに暗殺された! 家康の死が洩れると士気に影響する。このいくさに敗れては徳川家による天下統一もない。徳川陣営は苦肉の策として、影武者・世良田二郎三郎を家康に仕立てた。しかし、この影武者、只者ではなかった。かつて一向一揆で信長を射った「いくさ人」であり、十年の影武者生活で家康の兵法や思考法まで身につけていたのだ……。
影武者徳川家康(下)
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影武者徳川家康 改版 下
2023/02/27 06:38
読書の倖せ
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
3巻に亘る超大作もお梶の「倖せでしたわ」で終幕。縦軸として関ヶ原から大坂の陣までの時代の流れに、横軸に偽家康と秀忠との駆け引き・死闘というフィクションを絡める途方もなく壮大な物語でした。関ヶ原以降の家康を巡って様々な謎が存在し、その謎解きに挑んだ作品でもあり、大作に特有の中弛みもなく、丁々発止の展開に引き込まれ、読書の倖せを感じた2週間でした。また一向宗門徒やキリシタンとの闘い、南蛮貿易の実情等々、学校では習わない史実も面白かったです。それにしても、実際の秀忠って、どんな人物だったのか興味を持ちました。
影武者徳川家康 改版 中
2023/02/26 23:46
嵐の前の静かさ
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
関ヶ原の戦い後から大坂の陣に至るまでの、「嵐の前の静かさ」のような平和な時期のお話し。二郎三郎と秀忠の熾烈な駆け引きが繰り広げられますが、圧倒的な経験値の差から、一方的に二郎三郎側が勝ち続けます。本書では秀忠はかなり陰険な人物として描かれていますが、本当の秀忠はどうだったのか、少し気になりました。また、この時期は異国との貿易が盛んな時期だったことも描かれています。学校の授業でもほとんど取り上げられない時期ですので、逆に面白かったです。下巻はいよいよ大坂の陣。どのように描かれるのか楽しみです。
影武者徳川家康 改版 上
2023/02/26 23:44
家康暗殺
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
家康が暗殺される衝撃的な幕開け。徳川政権を維持するために「ニセ家康」を担ぐという破茶滅茶なお話。ところが、史実に沿って、裏の闘いを見事に書き上げていく隆先生の筆力には脱帽しました。上巻は主要キャストが登場。主人公の世良田二郎三郎をはじめ、本田弥八郎、大奥のお梶、家康暗殺犯の六郎と島左近、協力者の風魔一族、そして敵役に秀忠と柳生一族を配置。想像もつかない展開に一気に読了。秀忠との闘いが本格化するであろう中巻に移ります。