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2件
本を読むわたし ――My Book Report
著者 華恵 (著)
「ずっと本と一緒だった。アメリカでも、日本に来ても、一人のときも、いろんな人に出会ったときも。」だから、「大切な思い出は、必ず本と結びついている。」4歳から14歳までに出会った本を手がかりに、その時々の自分を振り返って描写していく、彩りのあるセルフ・ポートレート。『小学生日記』で鮮烈にデビューした著者の書下ろし作品。
本を読むわたし ――My Book Report
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本を読むわたし My Book Report
2006/07/18 23:56
成長物語
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナカムラマサル - この投稿者のレビュー一覧を見る
15歳の著者が、4歳から現在まで読んできた本とその本にまつわる思い出を語る読書エッセイふう読み物。
正直言うと、また若い娘の本か…とあまり期待していなかったのだが、読んでみると心に響く成長物語になっていて驚いた。それは、著者がアメリカ人と日本人のハーフであることが大きく作用しているのかもしれない。6歳まで住んでいたアメリカで見た世界と日本で暮らすようになってから感じる世界が生き生きと描かれている。個人的には、前半のアメリカでの暮らしの様子がカルチュラルスタディーズとして楽しめた。
ハーフとしていろいろな苦労もあったことと思うが、ポジティブな姿勢を崩さない著者の姿勢に勇気づけられるが、ラスト近くの「人が本当に他の人を理解するなんて……できるのかな」というセリフには考えさせられるものがある。
著者と同年代の若い世代にぜひ読んでほしいと思うが、この年代の子供を持つお父さんお母さんにも手に取っていただきたい。
本を読むわたし My Book Report
2007/01/26 14:58
読書好きの願望を、書籍化した華恵。
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:由季 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分が好きな本の感想を交えながら、その本を「手にとったいきさつ」や、その本に影響されて「したこと」を、誰かに知ってもらいたい。
それは、読書好きなら必ずある思い。
その願望を余すところなく書き綴った作品が、この「本を読むわたし」だと思います。
主人公の好みが自分に似ていたところもあり、楽しく読めました。
特に、小学校一年生に読み聞かせたという絵本にまつわる章は、その絵本の魅力も、作者華恵さんの魅力を存分に引き出してあるお話だと思います。残念ながら、この絵本は絶版になってしまったらしいのですが……。
読書好きな人なら、必ずや読み終わった後、自分のBOOK REPORTを作り始めてしまうと思います(^^)さっそく私も♪