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「反日」中国の文明史
著者 平野聡
中国は雄大なロマンの大陸か。巨大で底知れぬ混沌か。多くの国々に取り囲まれている中国は、周辺国に対して、必要以上に強硬になりがちである。日本の歴史は、ある意味でその姿をとらえようとして成功と失敗を繰り返してきたようなものだった。いま、超大国として台頭してきた中国は、自らの立場に沿って周辺国を変えようとしている。いったい現代中国は何者なのか。この「驕った大国」の本質を悠久の中国史に探り、問題のありかと日本の指針を示す。
「反日」中国の文明史
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紙の本「反日」中国の文明史
2019/01/20 18:17
「中国」という文明
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投稿者:コーク - この投稿者のレビュー一覧を見る
時事問題と絡め「文明」としての中国の歩みを近現代を中心に振り返っている。「清」という内陸アジアに君臨する同君連合という指摘は面白い。そしてその同君連合が「中華民族」という創られた虚構の上に包摂された悲劇は現在も続いていることを痛感した。
明治日本から齎された「近代」観念が現代日本を苦しめる一因となったのは皮肉でしかない。
同じ著者の『大清帝国と中華の混迷』と併せて読むとより理解が深まるだろう。