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空海の思想
著者 竹内信夫
7世紀に勃興したイスラームの東進に抗してインド仏教は大きく変化する。マントラ(真言)を中心に据え、それを唱える身体的修行によって精神の在り様の根本的転換を図ろうとする新しい仏教が姿を現す。それは「密教」と呼ばれ、7世紀中頃から8世紀初めに中国に伝播する。その仏教の激動期に空海は生まれ、新しい教えを求めて入唐する。そこで空海は何を得たのだろうか。空海が遺した言葉に向き合うことによって、中世的「弘法大師」信仰を解体し、空海の言葉に込められた「いのちの思想」に迫る。
空海の思想
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空海の思想
2015/10/15 18:06
空海の心を本当に感じたい人へ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sarasa - この投稿者のレビュー一覧を見る
密教に関するいろいろな本を読みましたが、これぞ空海の心がそのまま表現されている本だと思います。
密教の初歩的な知識が前提に書かれているので、初めからこの本を手に取られるのは、少々難しいかも知れませんが、2,3冊すでに読まれている方にお勧めです。文章も決して難解ではありません。
御経典を紐解くような能力を持たない私にとって、空海の感じてきた世界を知る事は、本当に貴い体験でした。この本を読み進めているうちに、何回も感動を味わい、救われるような気持になりました。
ずっと手元に置いておきたい良書です。
空海の思想
2017/04/12 13:04
即身成仏義がこんなにコンパクトに
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みうら - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の『即身成仏義』のように、宗教関係の文献は歴史の段階で不純物が付加されていきますが、それを取り除いてみればこんなにコンパクトになるのかと驚かされました。