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アジールと国家 ──中世日本の政治と宗教
著者 伊藤正敏
世俗の権力の及ばない避難所、聖なる別天地としてのアジールは、人々を魅了し歴史の中で大きな役割を果たしてきた。比叡山、高野山、東大寺などは、個人支配者を持たないまま、国家権力と鋭く対峙する存在であった。また、天皇を超える権威を仏神に認めた彼らは、時には内裏にまで押し入って自らの要求を押し通した。寺社勢力を中心に無名の大衆の実力を探る。日本中世を舞台に、アジールの在り方と意義、盛衰を跡付ける一冊。
アジールと国家 ──中世日本の政治と宗教
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2024/05/02 22:43
アジールと国家
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
網野善彦によって日本史の中で広まった「アジール」という概念を用いて新しい日本中世史観を提示している。初めて知った資料も多く紹介されており、とても勉強になった。