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2件
つみびと
著者 山田詠美 著
灼熱の夏、彼女はなぜ幼な子二人をマンションに置き去り
にしたのか。
追い詰められた母親、死に行く子供たち。
無力な受難者の心の内は、フィクションでしか描けない。
圧巻の筆致で、虐げられる者の心理に分け入り、痛ましいネグレクト事件の深層を探る。
本当に罪深いのは、誰――。迫真の長編小説。
〈巻末対談〉春日武彦・山田詠美「子どもたちを救う道はどこに」収録
つみびと
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2022/03/29 07:57
感情の描写が非常に丁寧
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くろみち - この投稿者のレビュー一覧を見る
長期間にわたり、作中の人物が考えることが細かく描かれています。言語化を自らできない人物がきちんと言語化できるなら、そう思うのだろうなと感じます。ただかなり重たい小説です。
著者の小説をぴったり追いかけているわけではないのですが、文章からはキャリアと、それから若さを感じました。読みやすい文でした。
2024/11/15 20:32
覚悟がいる。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マツモトキヨシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
正直帯に書いてある文言に興味を持って
軽い気持ちで読み始めてラスト撃沈した。
救いのない人だらけで読んでいて苦しいことこの上ない。
登場する父親のヘドロっぷりも凄くて
母親だけをどうこう言う気持ちに全くなれない。
子殺しに関わっていないから関係ない??
犯人に対して同情は全くないが
この父親たちの悪行も裁かれるべきだと思う。