電子書籍
回想十年
著者 吉田茂 著
昭和二十九年十二月に政界を引退した吉田茂が、その二年後から数年をかけ、池田勇人や佐藤栄作らを相手に語った回想記。戦時中の終戦工作に始まり、自ら政権を率いて戦後日本を形成した数年間の政治の内幕を語りつつ、日本が進むべき〈保守本流〉を訴える。
〈解説〉井上寿一。
回想十年(上)
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本回想十年 改版 上
2020/08/16 10:35
吉田茂氏による戦後政治の回顧録です!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、戦後、東久迩稔仁・幣原喜重郎内閣の外相を務め、46年には総理大臣として、日本国憲法制定、第二次農地改革にあたり、また48から54年にも再び総理大臣として、サンフランシスコ講和会議に出席し、対日講和条約・日米安保条約に調印という戦後の大きな責任を全うしてきた吉田茂氏の作品です。同書は、中公文庫からは上下2巻シリーズで刊行されており、昭和29年12月に政界を引退した吉田茂氏が、その二年後から数年をかけ、池田勇人氏や佐藤栄作氏らを相手に語った回想記です。戦時中の終戦工作に始まり、自ら政権を率いて戦後日本を形成した数年間の政治の内幕を語りつつ、日本が進むべき「保守本流」を訴えた吉田氏の政治信念が表された一冊です。同書の内容構成は、「第1章 日本外交の歩んできた道」、「第2章 戦前戦中の和平工作」、「第3章 占領政治というもの」、「第4章 総司令部の人々」、「第5章 私の政治生活」、「第6章 私の外遊日記」、「第7章 私の政治経験から」、「第8章 新憲法のできるまで」、「第9章 公職追放とその解除」、「第10章 文教改革をめぐって」、「第11章 民主警察の完成まで」となっています。戦後の日本を振り返る原点として、ぜひ、読んでおきたい一冊です!