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参謀の昭和史 瀬島龍三

著者 保阪正康

太平洋戦争中は大本営作戦参謀、戦後は総合商社のビジネス参謀、中曾根行革では総理の政治参謀。激動の昭和時代を常に背後からリードしてきた実力者の60年の軌跡を検証する。

陸大を優等な成績で卒業し、太平洋戦下の大本営作戦参謀を務め、戦後は高度経済成長期に商社の企業参謀、さらに中曽根行革で総理の政治参謀として活躍――激動の昭和を常に背後からリードしてきた瀬島龍三。彼の60年の軌跡を巡る数々の伝説を検証し、日本型エリートの功罪と歴史に対する指導者の責任を問うノンフィクション力作。

参謀の昭和史 瀬島龍三

税込 609 5pt

参謀の昭和史 瀬島龍三

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瀬島竜三 参謀の昭和史

2005/12/06 22:32

瀬島氏を通じ昭和史を語る

10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アラン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 瀬島龍三氏は、大本営参謀、シベリア抑留生活を経て、伊藤忠の会長まで昇りつめ、その後第2臨調の委員を務めた。本書には、各立場・場面ごとのエピソード、及び諸資料証言を駆使しての新事実(あるいは著者の推理)が数多く描かれている。敗戦時にソ連と停戦協定を結んだ際、日本兵たちがシベリアに連行されることを認めた疑いがあること。大本営参謀時代、「台湾沖航空戦に日本軍が大勝したとの報は誤り」と警告する電報を握りつぶしたため、レイテ決戦の大敗を招いたという疑いがあること。伊藤忠時代、航空機納入に関して防衛庁との黒い関係があること、等が述べられている。一方、ネガティブ面を取りあげているだけでない。スパイ説については明確に否定している。著者自身述べているとおり、瀬島氏は「歴史的事実を正直に正確に語らない」こともあり、上記のことが事実かどうかは、今後の歴史の審判を待つしかないだろう。しかし、「瀬島氏の存在をより深く、理解していけば、昭和史そのものを知ることができる」と著者は述べているが、敗戦から中曽根行革までの昭和史を駆け抜けた瀬島氏は、「昭和史を知る」題材としてまさに適任であると思った。

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瀬島竜三 参謀の昭和史

2009/07/07 19:09

一人の”小才子”の軌跡

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:CAM - この投稿者のレビュー一覧を見る

 瀬島氏当人を含む相当数の関係者とのインタビュー等をもとにした瀬島龍三氏の軌跡についての記録である(初版あとがきは1987年12月、文庫版あとがきは1991年1月)。

 著者は、プロローグにおいて、「本人が語ろうとしないのなら、私は、自分の筆で瀬島龍三の肖像を書いてみようと思った」と述べているが、それはかなりの程度に果たされていると思う。 評者が本書をあらためて読み返したのは、井口武夫著『開戦神話』によって、米国への開戦通告遅延についても瀬島氏が主要な役割を演じていたことを知ったからである。

 「戦争責任」と言っても、それは、「開戦責任」、「経過責任」、「終戦責任」に分けて考えられると思うが、瀬島氏は、その全てに主要な役割を演じていたことになる。それでいて、そのいずれについても、説明責任もほとんど果たしていないし、責任そのものをまったく負っていない。このことについては、財界人の一人が、激しく、声をふるわせながら、語気を強めて言ったという次の発言に尽きていると思う。

「瀬島さんのことについてのインタビューはお断りいたします。あの方は、これまで責任というものをいちどもとられていません。大本営参謀であったのに、その責任をまったくとっていないじゃないですか。伊藤忠までは許せます。戦後は実業人として静かに生きていこうというなら、個人の自由ですから、とやかくいうことはありません。それが臨調委員だ、臨教審委員だとなって、国がどうの、教育がどうの、という神経はもう許せません。私たち学徒出陣の世代だって、次代の人たちに負い目をもっているのに、瀬島さんは一体何を考えているのかまったくわかりません」(p.273)。

 瀬島氏の資料改ざん癖、情報握りつぶしという性向、二枚舌は悪名高いが、著者とのインタビューにおいても、瀬島氏は「(責任の)本質にふれる話では、『記憶が曖昧である』といい、瑣末なことには饒舌になる。答えたくないときは話がそれてゆく。それでも説明のなかにはほころびが出てくる」(p.279)ということである。著者が言うとおり「公人として日本の将来を語り始めた瀬島には、もう自らの軌跡、自らの責任を語るのを避けるという立場は許されないのではないだろうか」(p.274)。

 ところが、「瀬島の証言は、このように昭和史の真髄にふれる分には一切ふれようとしない。昭和の陸軍の弊を語り伝えて、次代の者に同じ失敗をくり返さないように示唆するといった姿勢が、全くといっていいほど見られない」(p.120)のである。

 シベリア抑留については瀬島氏も犠牲者の一人であることは確かであり、抑留中の言動について、個人が生き抜くためにある程度の節操を欠いたことがあっても、これを厳しく責め過ぎるのは酷であるのかもしれない。しかしながら、指摘されるような疑惑のある言動を行った者、そして数多くの人間の運命に深刻な影響を与えたような者は、たとえ祖国へ生還しても、その後の“生き方”には、抑制というか自制があってしかるべきであろう。「語らない」ということがそうした自己抑制的なものから生じているのならよい、しかしながら、「語らぬままに、再び国民の将来を左右する公人でありつづけるのは、不可解なことである」(p.275)。

 瀬島を「卑怯者」と決めつけたという元参謀が、露骨に不快な表情で語ったという、「瀬島という男を一言でいえば“小才子、大局の明を欠く”ということばにつきる。要するに世わたりのうまい軍人で、国家の一大事と自分の点数を引きかえにする軍人です。その結果が国家を誤らせたばかりでなく、何万何十万兵隊の血を流させた」(p.149)との発言に評者は同感する。

 もっとも、こうしたタイプの人物は現在の官僚にも多いし、かつて経済財政諮問会議を主導した元大臣である某慶応大学教授などもほとんどこの類型といってよいであろう。上記の「答えたくない質問については話をそらし、関係ないことに饒舌になることによってごまかす」という話し方も、「政治家」なら当然のこととも言えるし、官僚であっても、そうでなければ“出世”できないという言い方も成り立つだろう。瀬島氏については、国民の負託を受けた政治家でもないのに政治的活動をすることが問題なのであるが・・・

 瀬島氏は2007年9月に95歳で亡くなっている。 何冊かの自伝的なものも残しているが、肝腎な点については語らないままであった。 「文庫版のための追記」によると、「本書を刊行してから3年余の時間が流れている。その間、私のもとには瀬島龍三氏の言動への疑問、不満、怒りの手紙や電話が数多く寄せられた。大仰ないい方をするならば、本書刊行から3カ月ほどは洪水のように押し寄せてきた」ということである。 本書についても、その後に判明した事実等をもとに改訂版の発行が望まれる。

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瀬島竜三 参謀の昭和史

2011/07/03 00:52

エリート意識を持った小市民

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yjisan - この投稿者のレビュー一覧を見る

福島原発事故は、菅政権はもとより、東電や原子力安全・保安院、原子力安全委員会といった日本の支配階級の面々が、如何に無能で卑怯な連中であるかということを白日の下にさらけ出した。作業員や消防庁隊員に「特攻」を命じながらも、自分たちは原発に近寄ろうともしない。何より問題なのは、彼等が情報の隠蔽を図っていることだ。このような悲劇を2度と繰り返さないためにも、事故の原因と経緯を明らかにし、責任の所在をはっきりさせることこそが肝要だが、彼等は説明責任を果たそうとする意思を微塵も見せていない。既に隠蔽工作が着々と進んでいるかに見える現状では、「事故調査・検証委員会」が十分に機能するかどうか不安がある。


そんな中、瀬島龍三の欺瞞と粉飾を見事に暴露した本書のことを思い出した。陸大で首席を取るほどの秀才だった瀬島龍三は大本営作戦参謀などエリート街道を驀進するも、満州で終戦を迎えてシベリアに抑留される。帰国後は伊藤忠商事に入社して会長にまで登り詰め、土光臨調の委員を務めるなど政治の世界でも辣腕をふるった。その波瀾万丈の人生は人々の関心を誘ったが、戦前戦後を通じて「参謀」として活躍した輝かしいキャリアの背後では黒い噂もしばしば囁かれ、毀誉褒貶相半ばする人物でもある。本書は、この「昭和の参謀」瀬島の数々の謎に迫った力作である。

瀬島は山崎豊子の小説『不毛地帯』の壱岐正のモデルの1人とされており、瀬島自身もそのことをイメージアップに利用したが、瀬島の実像はヒーロー的な壱岐とは懸け離れており、様々な疑惑に彩られていた。作戦参謀時代に台湾沖航空戦の戦果が誤報であると意見具申した情報参謀・堀栄三の電報を握りつぶしたこと、東京裁判でソ連側証人として出廷しソ連に有利な証言をしたこと、抑留時代はソ連に迎合して日本人捕虜たちに共産主義を吹き込み、それに反発する日本人将兵から「赤いナポレオン」と呼ばれていたこと・・・
本書が瀬島を単に悪し様に書くのではなく、極悪非道・冷酷無比の悪の権化でないことをも明らかにしている点は興味深い。私人としての瀬島は面倒見の良い気配り上手な男ですらあった。公人としての瀬島も基本的には組織内の調整や作文に長けた能吏であり、上官の意を汲んで動くことはあっても私利私欲をひたすらに追求したりはしない。すなわち瀬島は、要領が良く世渡り上手の小利口な秀才にすぎず、権力者の威光を背景に「参謀」として大勢の人間を意のままに動かすことに喜びを見出してしまった小人と言えよう。


「軍刀組」としてのエリート意識を戦後も持ち続け、さらに肥大化させた彼は、特権者である自らが一般大衆に命じるのは当然と考え、その命令の結果に対する責任を決して取ろうとしない。そのくせ「御国のために我が身を抛って働く」などと声高に喧伝する。手柄話は誇張や脚色も交えて饒舌に語るが、自身の戦争責任に関しては通り一遍の反省で済ませ、肝心なことは一切語ろうとしない。それどころか自分の後ろ暗い過去については隠滅しようとさえする。
瀬島は本書刊行以後も(ソ連との停戦交渉の詳細など)彼しか知り得ない重要事実を明かすことのないまま、あの世へと旅立ってしまった。戦後も社会の表舞台で華々しく活動しておきながら後世の客観的な検証を阻む瀬島の姿勢は、歴史の捏造に他ならない。

他人に要求する倫理を自らには適用しないのは偽善者の常だが、巨悪になる度胸を持たない臆病な自尊心は、瀬島1人に限らず、戦前・戦後の日本型エリートに共通する特質ではなかろうか。


単なる瀬島批判に留まらず、公私を混同しノーブレス・オブリージュを果たさない日本の支配階級に対する痛烈な批判となっている点に、本書の意義は存する。

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