電子書籍
ショッピングの女王
著者 中村うさぎ (著)
「それ、いただくわ」高級ブティックでこの恍惚のセリフを口にするため、住民税滞納もためらわないトンデモない女。それが中村うさぎだ。金がなくても買いまくる。あまりにも華奢で美しく、履くと足が豚足になるディオールのパンプス、よく見たらマタギのチャンチャンコそっくりのフェンディの毛皮、高級椅子に下剤にエロ・グッズまで、うさぎの冒険はつづく。借金地獄の果てに、命より大切なカルティエの時計を質入して、払った利子が90万円……他人の失敗談はなぜこんなに面白い!?
ショッピングの女王
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本浪費バカ一代
2004/09/27 23:38
史上最強のバカ女!突っ走る!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ずるっぴ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちなみに、タイトルには「史上最強のバカ女」などと書いてしまったが、私は中村うさぎ女史をこれっぽちもバカだなどとは思っちゃいない。むしろ、情報とモノが氾濫して、溺れそうになっている人間がヤマほどいる世の中、これほど己の物欲と人間性を冷静に見ているなんて、何てスゴイ人なのだ!(まあいろんな意味でスゴイ人なのだが…)と尊敬さえしているのだ。そんな女史のスゴさはまあ置いといて、やっぱりバカさ加減が尋常じゃないのだ。中でも圧巻は叶美香嬢との対決(うさぎ女史が勝手に勝負に挑んでいるだけなのだが)だあ!
なぜ100%負けるとわかっている勝負にこれほど燃えるのか?
なぜそれほど燃えているのにその宿敵から嬉々として美容クリームなぞもらってしまうのか? それはうさぎ女王様にしか、きっとわからない事なのね。
とにかく、単なるブランド自慢の本ではない!
彼女の色と欲と見栄が全開バリバリでい!
紙の本ショッピングの女王
2003/06/24 16:15
冷静なる「買い物依存症」の人
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitch - この投稿者のレビュー一覧を見る
買い物が止まらない! 著者が精神科医によって下された診断名は、ズバリ
「買い物依存症」。 預金通帳に残高があろうがなかろうが、彼女の欲望の網にかかった商品は、必ずゲットされる運命にある。 とにかく、買って買って買いまくる。高級ブランド服から、装飾品、ダイエット商品から、怪しげな霊感商品まで、後先考えずに買わずにはいられない病気にかかっているらしい。
贅沢な買い物ばかりするファンタジー作家、という評判は前から聞いていて興味はあったのだけれど、本人の著書を読むのはこれが初めて。
歴史上の人物で最も共感を覚えるのが、マリー・アントワネットだという彼女は、公共料金や国民年金を滞納しても、借金してショッピングし続ける。
「買い物依存症」が破壊に向かうこと必至の恐ろしい病であることは、本著を読んでみてすごくよくわかった。
読む前は、正直「どんなおバカな女の話だろう?」と偏見があったが、読後考えがかわった。 この人は、自分のことが実によくわかっている。 止まらぬ物欲に踊らされながらも、常に冷静でいる別の自分がそれを見つめている、という感じ。単なる贅沢ショッピングエッセイかと思えば、実は幅広い知識のベースがあってこそ、の読み応えある内容だったので驚いた。 オヤジ系『週刊文春』に載っていただけのことはある。 はっきりいって、とっても面白かったのだ。 2回も続けて読んでしまったほど! 今度また、シリーズ見つけて読んでみたい、ぜひ