- みんなの評価
1件
セックスしたがる男、愛を求める女
著者 アラン・ピーズ (著) , バーバラ・ピーズ (著)
世界的ベストセラー「話を聞かない男、地図が読めない女」の最新にして最終決定版がついに登場!セックスの男女差を徹底解明し良好な関係を作るための『恋愛啓発書』です。著者であるアラン&バーバラ・ピーズ夫妻が脳科学研究をもとに、なぜ男はすぐヤリたがるのか?女はなぜ愛をくどいほど確認したがるのか?という疑問に答え、セックス、愛情、恋のはじまりから、脳のなかにある「愛の居場所」まで教えます。
セックスしたがる男、愛を求める女
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
セックスしたがる男、愛を求める女 脳科学で真実を明らかにする
2010/08/31 19:22
性欲と食欲は 似ていると考えながら
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
セックスを食欲と比較することが僕は多い。
人間の持っている食欲の多様性にはいつも驚かされている。甘い物から辛い物まで人間の食に対する好みの多さには感心する。本来の生存の為のエネルギー確保だけで、今の人間の好みの多様性は説明出来ない気がする。
一方セックスに対する人間の多様性にもいささか感心する。特にネット社会になって従来アクセス出来なかった情報に触れる機会が増えるにつけても、驚くほど色々な性欲があることが分かってきた。それも種の保存だけでは説明が付かない気がする。
そんな中で本書は、セックスと愛に関して、非常に単純化している点が売り物なのだろう。本書で開陳される男性と女性の考え方は、いささかデフォルメされているせいもあり、取りあえずは笑える部分もあった。
但し、単純化されているセックスと愛情の記述を読むにつれて、やはりある種の不毛さも感じる。人間の多様性というものへの配慮が本書には見られないからだ。勿論、作者達はそれを分かった上で、敢えて単純化することで、本書を成り立たせようとしているのだろうが。
本書を読んでいて一番興味があったのは「一体だれがどのように本書を読むのか」という点だ。カップルでお互いに冗談として読むなら分かるが、若しかしたら真剣に読んでしまう二人もいるのかもしれない。そんな二人はどうなってしまうのだろうかと最後に思った次第だ。