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2件
魔都
著者 久生十蘭
『日比谷公園の鶴の噴水が歌を唄うということですが一体それは真実でしょうか』──昭和九年の大晦日、銀座のバーで新聞記者・古市加十に話し掛けてきたのは、来遊中の安南国皇帝だった。奇妙な邂逅をきっかけに古市が皇帝の妾宅へ招かれた直後、彼の眼前で愛妾が墜死、皇帝は忽然と行方を晦ましてしまう。この大事件を記事にしようと古市が目論む一方、調査を担当する眞名古明警視は背後に潜む陰謀に気付き、単身事件に挑む──。絢爛と狂騒に彩られた帝都・東京の三十時間を活写した、小説の魔術師・久生十蘭の長篇探偵小説。初出誌〈新青年〉の連載を書籍化、新たに校訂を施して贈る。/解説=新保博久
魔都
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魔都
2023/02/15 10:35
旧い東京を舞台にした活劇風
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イヨリ - この投稿者のレビュー一覧を見る
古い時代の空気感、匂いや音も感じられる活劇風。
時代考証とファンタジーの混ぜ合わせ具合が面白く、一気に読み切った。昭和半ばくらいまでの日本文学を読み慣れている人なら、すんなり入り込めると思う。
魔都
2018/05/17 15:35
長編
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:狂人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
久生十蘭の長編です!ジュラニアンで、彼の美しい筆致が好きです。初期の作品らしいのですが、十蘭らしくない感じは受けましたが、初期の感じを味わえました。