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危機と人類
著者 著:ジャレド・ダイアモンド,訳:小川敏子,訳:川上純子
『サピエンス全史』のユヴァル・ノア・ハラリ大絶賛!
「国家がいかに危機を乗り越えたか? 明快な筆致に引き込まれる。本書は、地球規模の危機に直面する全人類を救うかもしれない」
遠くない過去の人類史から
何を学び、どう将来の危機に備えるか?
ペリー来航で開国を迫られた日本、ソ連に侵攻されたフィンランド、軍事クーデターとピノチェトの独裁政権に苦しんだチリ、クーデター失敗と大量虐殺を経験したインドネシア、東西分断とナチスの負の遺産に向き合ったドイツ、白豪主義の放棄とナショナル・アイデンティティの危機に直面したオーストラリア、そして現在進行中の危機に直面するアメリカと日本・・・。
国家的危機に直面した各国国民は、いかにして変革を選び取り、繁栄への道を進むことができたのか『銃・病原菌・鉄』『文明崩壊』『昨日までの世界』で知られるジャレド・ダイアモンド博士が、世界7カ国の事例から、次の劇的変化を乗り越えるための叡智を解き明かす!
危機と人類(上)
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紙の本危機と人類 上
2019/12/10 22:30
近現代史からの論評
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コンドル街道 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジャレドダイアモンド博士の著作としては異色の近現代史からの論評。
一番古い事例が幕末から明治の事例で、後は20世紀、それもフィンランドの事例を除いて全て第二次世界大戦以降の事例である。
本書で取り上げられた事例はどれも興味深いが、本書のテーマを十分に論じるには不足だ。それこそプロローグにあるようにあくまできっかけ、この本を入り口に数多の研究、検証が為されることが筆者の願いなのだ。
紙の本危機と人類 下
2019/12/10 22:38
日本の章
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コンドル街道 - この投稿者のレビュー一覧を見る
下巻には現代日本の課題について触れられているが、ダイアモンド博士の周囲にいる日本人はリベラルばかりなのだと思わせる記述が多い。
移民云々は博士が移民で成り立っているアメリカ国民であることを割り引いても、それ以外の、特に戦後の日本の対アジア諸国への姿勢に関しては、リベラルの主張そのままなのだ。
かの碩学でも専門分野以外はやはり一般市民とそう変わりないのだ。
おそらくドイツの戦後史についてもドイツの保守派からは反発を受けるのではないか。
紙の本危機と人類 上
2021/07/10 20:12
納得がいかない。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
人気作家の最新作ということで話題の作品。
個人的な危機と国家的危機について、類型的にまとめて、著者の選択した国家にあてはめて論評するという作品。
選ばれた国家は、上巻ではフィンランド、大日本帝国、チリ、インドネシアの各国。なぜ、これらの国なのかと疑問を持ちながら読み始めた。だからか内容に納得がいかない。
どういう線引きで選ばれたのやら。
紙の本危機と人類 下
2021/07/10 20:44
自分の好む結果
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
さて、下巻である。
今回選ばれた国家は、ドイツ、戦後の日本国、アメリカ、そして、世界。
上巻で、納得いかなかったことが、下巻ではっきりした。
彼は生理学を修めた科学者のはず。そして、科学的分野にテーマを求めて各種著作があったと認識していた。しかし、この作品は科学者の著わす作品とは思えない。養老孟司先生が国家、文化、社会、歴史を語ることはある。でも、養老先生は、科学者としての論評だと感じることが出来る。しかし、この作品は、科学者の視線は全く感じない。文芸作家のような美文でもないし(まあ、翻訳作品だから、原文が美文かもしれないけど)、哲学の香りも、歴史学の厳正さも感じない。
ドイツと日本国を論評するには、力不足だと思う。これまでの紋切型の理解で、自分の好む結果に持ってきた。そんな感じがする。
これで提言とは恐れ入る。