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露出せよ、と現代文明は言う
著者 立木康介
凶悪犯罪のたびにメディアで語られてきた「心の闇」。
しかし現代の犯罪者は、ほんとうに「心の闇」をもっているのだろうか。
むしろ彼らの心に「闇」がないことが問題なのではないか。
私たちの心から「闇」が失われつつある。
それこそが、現代の危機、心の危機をもたらしているとしたら?
“心の露出”を強いる文明をラカン派の俊英が問う、
亀山郁夫、市川真人氏絶賛、衝撃の評論!
《露出》の強制、それこそは、21世紀グローバル化時代の〈人間学〉が立ち向かう究極のテーマだ。
人間は、すでに新しい歴史ステージにある。……亀山郁夫
80年代ニューアカを愛したひとに。90年代に育ったひとに。
そして00年代にもの足りなかったひとに----つまりこれは僕たちのための本だ。……市川真人
露出せよ、と現代文明は言う
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露出せよ、と現代文明は言う 「心の闇」の喪失と精神分析
2015/07/22 20:58
精神医療が越えられない壁
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投稿者:サッサン - この投稿者のレビュー一覧を見る
精神医療の進歩でが精神分析不要論が出て久しい。本書はそれが必ずしも正しくないことを、リアルタイムの社会現象を例示しながら納得させてくれる。精神医療V.S.精神分析の図式ではなく、前者の必要性を認めながら、精神分析でしか越えられない壁を示してくれている。人の「こころ」は医療だけでは解けない謎の世界である。