電子書籍
NOVA1
著者 伊藤計劃,大森望,飛浩隆,円城塔,牧野修,斉藤直子,田中哲弥,田中啓文,山本弘,藤田雅矢,小林泰三,北野勇作
とにかく社長が出てきてくれないことにはなあ……おれたち社員はどうなるんだ?
北野勇作(『かめくん』で第22回日本SF大賞受賞)のペーソスあふれるショートショート。
SF界屈指の翻訳者/書評家・大森望の責任編集でお届けするオリジナル日本SFアンソロジー『NOVA1』(全11編)の分冊版。「社員たち」(解説:大森望)に併せて、「序」(大森望)収録。
【作品冒頭】
敵の攻撃によって地中深く沈んでしまった会社を残された同僚たちといっしょに掘りはじめてもう半年近くになるのだが、あてにしていた失業保険がなかなか出ないこともあって、いよいよ貯金が心細くなってきた。そのせいなのかどうなのか帰宅すると、ねえ今日はどうだったの、どんな感じなのよ、などと妻がしつこく尋ねてくる。
社員たち/NOVA1
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2020/06/29 10:31
SF読み切り傑作が11篇も詰まった読み応えのある一冊です!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、河出書房新社から刊行されてきた書き下ろしSF短編のアンソロジーの一冊で、編者は大森望氏です。同書は、2009年12月に刊行が開始され、年2冊程度刊行され続けたNOVAシリーズの第1巻です。同書には、SFの読み切り傑作が11篇収録されています。収録作品は、北野勇作氏の「社員たち」、小林泰三氏の「忘却の侵略」、藤田雅矢氏の「エンゼルフレンチ」、山本弘氏の「七歩跳んだ男」、田中啓文氏の「ガラスの地球を救え!」、田中哲弥氏の「隣人」、斉藤直子氏の「ゴルコンダ」、牧野修氏の「黎明コンビニ血祭り実話SP」、円城塔氏の「Beaver Weaver」、飛浩隆氏の「自生の夢」、伊藤計劃氏の「屍者の帝国」となっています。
2009/12/19 19:37
わくわくさせられるアンソロジーを読んでみたい短篇好き、SF好きのそこのあなた。このシリーズは、要注目ですよー。
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本アンソロジーを作ったいきさつについて、責任編集者・大森 望(のぞみ)、かく語りき。
<SFがこれだけ浸透した現在、本格SFの短編が定期的に載る媒体がもう少しあってもいいんじゃないですか。だれもつくらないなら自分でつくってしまえ──ということで立ち上げたのがこのシリーズ。(中略)編者である大森がいきなりメールまたは口頭で依頼し(一部、自薦・他薦あり)、届いた原稿を読んで勝手な注文をつけ(大幅な改稿はもちろん、最初の作品をボツにして別の作品を送ってもらったケースもある)、最終的に揃ったのが、ここに収められた十一編。> 「序」 p.5~6より
宇宙を行く無人探査機のモチーフ(『スターシップ』所収のイングリス「夜のオデッセイ」みたいな、ああいうの)に、タイムトラベル・ロマンス風味の邂逅とをブレンドさせて、胸熱くなる小品に仕立てた、藤田雅矢の「エンゼルフレンチ」。
月面で起きた最初の殺人事件か?! 小松左京ちっくな読みごたえもあり、本格ミステリとしてもよく出来ていて読ませる、山本 弘の「七歩跳んだ男」。
ぶぶっと噴き出すアホらしさも、ここまで大真面目に、かつ、手塚治虫をからめて壮大にやられると、もはや、わくわくするしかなかった、田中啓文(ひろふみ)の「ガラスの地球を救え!」。
私には全然わけ分からん作品もいくつかあったなかで、「これは、面白いなあ。読んだ甲斐があったなあ。」と気に入った作品は、この三つでした。
巻末の「編集後記」に、<今後は、その新城カズマ氏を筆頭に、山田正紀、神林長平、恩田陸、津原泰水、西崎憲、岸本佐知子、東浩紀、曽根圭介、法月綸太郎、伊坂幸太郎など各氏が登場予定(交渉中/三巻以降含む)。ご期待ください。>とあって、いやあ、この作家のラインナップの魅力的なこと。シリーズ第二巻以降も、思いっきり期待したいっ!
電子書籍自生の夢/NOVA1
2015/12/24 12:29
ポイント消化に
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tan - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポイントの期限がきたので消化のために買ったんだけど当たりでした。
高性能なtwitterやgoogleを使って世の中の情報がすべてネットに入ってる。
そこから死んだ人の人格も再現できるようになった世界。
そこでのに蓄積されていったDATAから生まれた怪物vs対抗するために再現された言葉で人を殺すことができる殺人鬼。お勧めです。