電子書籍
暗い流れ
著者 和田芳恵 (著)
ハレー彗星が地球に大接近し、湯河原で幸徳秋水が逮捕された明治43(1910)年、著者5歳から書き起こし、関東大震災の翌年、田舎の代用教員を辞し東京に出て地元の有力者の書生となった大正13年20歳を目前にする頃までを、北海道の原野を背景に描く自伝小説。抗し難い性の欲望に衝き動かされた青春の日々を独得の語り口で淡々と綴る傑作長篇。日本文学大賞受賞。
暗い流れ
05/30まで通常1,353円
税込 498 円 4ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
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電子書籍暗い流れ
2019/01/28 12:00
小学校低学年の性の目覚めを露骨に表現
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
少年の性を描いた作品としては、陸軍幼年学校に入学した少年と上級生との同性愛という刺激的な世界が登場する加賀乙彦氏の「帰らざる夏」を思い出すのであるが、この作品にでてくる性はまだまだおちんちんに毛が生えることなどはるかに先な小学校低学年の性の目覚めから露骨に表現している。女中から女性というものの艶めかしさを風呂場でその女に向かって放尿するということから感じてしまった主人公は、事故死した友人の死体を眺めながら、悲しみつつも「ふっくらと皮に包まれた陰茎が光を浴びて眠っていた。陰毛は赤みを帯びていて、やわらかそうだった」と思っている。私の小さなころの性の意識って、どうだったであろうか。かなり奥手だったことは確かだ。エロい女中さんもいなっかもので