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猫間地獄のわらべ歌
著者 幡大介 (著)
江戸の下屋敷におわす藩主の愛妾和泉ノ方(あいしょういずみのかた)。閉ざされた書物蔵で御広敷番(おひろしきばん)が絶命した。不祥事をおそれた和泉ノ方は“密室破り”を我らに命じる。一方、利権を握る銀山奉行の横暴に手を焼いている国許(くにもと)では、ぶきみなわらべ歌どおりに殺しが続くと囁かれ……!? 大胆不敵なミステリ時代小説、ここに誕生!<文庫書下ろし> (講談社文庫)
猫間地獄のわらべ歌
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紙の本猫間地獄のわらべ歌
2012/10/17 12:25
愛すべきバカミス
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アオノ - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸を舞台に展開される本格ミステリ風の作品。(あくまで「風」)
密室殺人、童謡見立て殺人、館ものにアリバイ崩しと、非常に盛り沢山な内容です。
でも、『木の葉を隠すなら森の中に』がミステリの鉄則だということを忘れてはいけませんよ。
大量に人が死に、凄惨なシーンも多いのですが、
探偵とワトソン役の絡みが微笑ましいためか、楽しく読めて読後感も清々しいです。
本格的な謎解きに挑むというより、ユーモラスな芝居を眺めるかのように、
雰囲気を楽しむと良いでしょう。