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紙の本人形は笑わない
2002/04/09 22:34
夢水清志郎の魅力
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジャッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分は夢水清志郎という人物をすばらしく思います。自分が本を読むことが好きになったきっかけは、この夢水清志郎シリーズの本を読んでみたいということから始まりました。この夢水清志郎という本、推理ものの本なんだけれども、全然堅苦しい感じがせず読みやすい! コメディ要素が入っていてかなり笑える。本が嫌いな人でもこの本、このキャラクターなら確実に好きになれる! そのことを僕は確実に断言できる。今出ているこの本のシリーズを一つ買って本を開いたとき…その瞬間からその人は、夢水清志郎の面白さから抜け出すことができなくなってしまう!!!!!!
紙の本人形は笑わない
2004/06/02 20:50
どうしてそこまでして子供に媚びるかなあ、多分、子供だってこれを可愛らしいとは思わないぞ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
《情報誌セシーマの伊藤編集長が名探偵 夢水清志郎に持ち込んだ企画は、廃村寸前の毬音村でツーリング中の人々が見た怪を探るものだった》
何度書いても、書きすぎた気がしないのが「夢水清志郎は和泉元彌が一番」ということ。あの番組(ふたご探偵)を、毎週家族で楽しんでいた我が家の、良くも悪くもそれが常識。それに、村田四郎のイラストが、本当に鬚を生やした時の元彌によく似ている。いろいろ身辺は騒がしいようだけれど、もう一度観たいなあ、和泉清志郎、ね、そう思うでしょ。
旅と料理の情報誌「セシーマ」に文章を書いている夢水の頭にあるのはいつも「食べ物」。だから、当たり前の以来では記事を書いてくれない。その彼に何とか旅の記事を書かせようと、伊藤編集長が目をつけたのが、人口が十人にも満たない廃村寸前の毬音村でツーリング中の人々が見た怪事件の謎を解かせて、それを雑誌に載せること。
そのころ虹北学園では、中学三年生になった文芸部長の岩崎愛が、学園祭を前にゼロに削られた部の予算に頭を抱えていた。部長の悩みをよそに、予算削減の原因を作った副部長のレーチは、起死回生のアイデアを思いつく。
部長の岩崎愛がレーチに内緒にしていた名探偵 夢水との毬音村行き。彼女が洩らした一言に飛びついたレーチは愛、真衣、美衣の三つ子の旅に便乗する。清志郎が解く事件をそのまま利用しようというレーチと愛たちを迎えるものは。村はずれに聳える不気味な塔、黒く塗られた部屋に並ぶリアルな表情をした人形たち。人形師 栗須寧人が作ったと言われる「人形の塔」を舞台に連続する密室殺人。
教育TVの小学校上級以上を対象にしたドラマにもなった名探偵 夢水清志郎が活躍するシリーズ。はやみねは、とうとう小学校の先生を辞めて、専業作家の道を歩み始めたらしい。今までの作品もだけれど、推理小説としての骨格はしっかりしている。でも、今回はいつになくレーチが傲慢・無神経で読んでいて不快。新キャラ 一之瀬くんの犬のような性格設定も嫌い。現実の子供たちに擦り寄った設定だろうけれど、そこまでして子供に媚びる必要はない。これを可愛らしいとは、多分、子供たちだって思わない。
紙の本人形は笑わない
2002/06/30 17:35
3部作の第2弾???
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投稿者:山村まひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学3年生になった三つ子の亜衣、真衣、美衣。
亜衣が所属する文芸部の今年度の予算がゼロと決まり、麗一は文芸部誌発行の資金捻出のために、映画を撮ると言い出します。
ちょうど、夢水探偵が「セ・シーマ」に連載中の「謎解き紀行」執筆のため、毬音村に取材に行くことになり、便乗することになった三つ子と文芸部員たちでしたが、一行を待ち受けていたのは「毬音村に伝わる人形伝説」と「歩く人形たち」の謎。
過去の事件の真相を暴き、呪われた人形の塔のトリックを解くことができるでしょうか?
というわけで、名探偵夢水清志郎事件ノート第9弾は、「人里はなれた村を舞台にした三部作」の第2弾! だそうです(^^;)。
ちなみに、第1弾は「魔女の隠れ里」で、第3弾は次回発行予定の「修学旅行編」だそうです。
なにはともあれ、いつものにぎやかなメンバーたちが一緒に旅行に出て、何も起こらないほうがフシギというもの。
はたして、事件の結末は???
そして、映画「毬音村の惨劇」の出来栄えは?
あいかわらず、ドタバタなメンバーたちですが、中身はしっかりした謎解きなところがうれしい1冊ですね。
紙の本人形は笑わない
2001/10/03 22:16
子どもだけでなく、大人のミステリファンをも満足させる人気シリーズ
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投稿者:橋根未彩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
名探偵夢水清志郎シリーズの第9作。
今回の舞台は、『人形の塔』なるものがある毬音村。人間より人間らしいと言われるほど精巧な人形を作る栗須一族。その中でも天才と呼ばれた人形師である寧人は、なぜ『人形の塔』を作ったのか。寧人の孫である豪人が『人形の塔』で人形に殺されたという噂は本当なのか。そして、かつての村おこし事業との関係は——雑誌の謎解き紀行で村へ向かう夢水と三姉妹に、文芸部が何故か映画を撮りについてきてしまい、いっそうの大騒ぎに。
シリーズ前2作の大江戸編から、舞台を現代に戻した本作では、三姉妹もついに中学三年生になっている。文芸部部長となった亜衣が、ボーイフレンドのレーチこと麗一のひと暴れにより部の予算がゼロになったことに頭を悩ませ、タフな編集者・伊藤の暴走ぶり(文字通り)は車からしてパワーアップ、そして今回も食べ物につられて事件の地へ出向く夢水清志郎と、相変わらず楽しい。新たな新入生たちも登場し、彼らの活躍は今後も期待できそうだ。それにしても亜衣以外の文芸部の連中は夢水清志郎に負けず劣らず無茶をやっていて、死人が出ないのが本当に不思議である。
もちろん今回も、彼らのやりとりの中に事件の真相に関するヒントはもちろん、事件とは全然関係ないミステリネタが含まれている。
今回は新入生も増えてキャラクター描写が豊富な影響もあるのか、事件は比較的シンプルだ。登場人物表の15人中事件関係者はたったの4人。丁寧に読んでいけば分かってしまう部分もあれば、かなり想像力を要する真実もある。過疎化を寂しく思いながらも堅実に暮らしているかにみえる村人たちや、大騒ぎで映画撮影中の亜衣たちの、ちょっとした言動から夢水清志郎はいつも通り鮮やかに推理(しつつも食い意地は忘れない)。そして結末はこのシリーズらしい味わいが残る。
ちなみに番外編の『レーチの文学的苦悩III(もしくは、悪夢)』はレーチの恋心に興味のない人には気恥ずかしく感じられるかもしれないが、最後までちゃんと読むことをお薦めしたい。作者の新たな一面、なのかもしれない。 (bk1ブックナビゲーター:橋根未彩/ライター)