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12件
すべて真夜中の恋人たち
著者 川上未映子
「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。誰もいない部屋で校正の仕事をする、そんな日々のなかで三束さんにであった――。芥川賞作家が描く究極の恋愛は、心迷うすべての人にかけがえのない光を教えてくれる。渾身の長編小説。
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すべて真夜中の恋人たち
2015/01/07 02:17
泣きました。
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:奈未 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後あたりの、主人公の心情の変化や、周りの人物の素っ気なさというか…うまく言えませんが、自分と他人との壁が、悲しくなって泣けました。
主人公のまさに、真夜中の光のようにぼんやりと霞んでいる姿が想像でき、好きな人のことで苦しんでいるのが印象的です。まだ私は専門学生で十代でこどもぽいし、そういう経験がないから、なんとも大人な恋愛だなとおもいながら、なぜだか泣きながら読みました。もっと大人になったら再読したい。そう思います。
この作品を読むきっかけは、電車でスーツ姿のおじさんが読んでいたことです。私は大抵、電車で見掛けた知らない他人がよんでいる本に興味がいってしまうのてす。(どうでも良いですが。)
とにかくもうそのおじさんがどんな人だったのか、思い出せませんが、なんとなく、三束さんを想像するとき、その人が思い出されます。最後の三束さんの…うーん。恋愛とはこういうものなんでしょうか。
2017/03/30 17:46
おすすめです!
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まつのすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごく洗練された文体の素敵なラブストーリーです(最初はラブストーリーだとわかりませんが・・・)ハイライトとなる冬子と聖のやりとりはぐっとくるものがあります。なんとなく乳と卵のハイライトにも似ていますが。こういう女性らしい感情の爆発のさせかたは川上未映子ならではです。ご主人の阿部和重さんの影響かな?と思う箇所もあり、とても興味深いです。
すべて真夜中の恋人たち
2022/07/12 22:32
好きな人を思い出す
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつみかん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいると好きな人を思い出す、そんなストーリーでした。優しい時間と、切ない時間と、いろんな気持ちになる本でした。