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戦争の日本近現代史 東大式レッスン! 征韓論から太平洋戦争まで(講談社現代新書)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 9件

電子書籍

戦争の日本近現代史 東大式レッスン! 征韓論から太平洋戦争まで

著者 著:加藤陽子

日本はなぜ太平洋戦争に突入していったのか。為政者はどんな理屈で戦争への道筋をつくり、国民はどんな感覚で参戦を納得し支持したのか。気鋭の学者が日清戦争以降の「戦争の論理」を解明した画期的日本論! (講談社現代新書)

戦争の日本近現代史 東大式レッスン! 征韓論から太平洋戦争まで

702 (税込)

戦争の日本近現代史 東大式レッスン! 征韓論から太平洋戦争まで

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みんなのレビュー9件

みんなの評価4.2

評価内訳

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歴史学習における「問い」の大切さを教えてくれる本

16人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

作者の意図は本書の巻末に書いてある。「二度と戦争は起こさないという誓いが何度繰り返されても、今後起こりうる悲劇の想定に際して、起こりうる戦争の形態変化を考えに入れた問題の解明がなくては、その誓いは実行されないのではないか」という山口定氏の言葉を念頭に「いくつかの戦争を分析することで、戦争に踏み出す瞬間を支える論理がどのようなものであったのか」について考察を深めることであるという。なぜなら「新しく起こされる戦争というのは、以前の戦争の地点からは、まったく予想もつかない論法で戦闘かされ、合理化されてきた」故に、こうした事例分析をひとつでも多く、将来の非常時に直面した際、「現実的な態度」で事態に臨むことが出来るからではないかと著者が想定しているからなんだそうだ。

本書を読めば、明治維新以後国際社会の荒波に投げ出された日本が、焦燥に駆られながらも何とか時代と格闘し、徐々にその足場を極東の一角に確立していく様子を知ることが出来る。明治以来、朝鮮半島は日本の安全保障上の最大の問題であり、ここを如何に軍事的中立状態(日本に敵対的な勢力が朝鮮半島を支配下に置かないよう)にするかにつき、日本の指導者たちは心を砕いてきた。昨今、朝鮮半島がまたぞろ蠢動しているが、歴史的にも地政学的にも、この半島は常に極東における「やっかいな騒動」のタネであった。その「やっかいな騒動のタネ」から戦後の日本はしばらく解放されてきた。朝鮮戦争によりアメリカ軍が韓国に常駐することになり、朝鮮半島の地政学的負担は日本からアメリカへとバトンタッチされたからである。これは日本にとって僥倖だったのである。朝鮮半島を巡りアメリカ、中国、そして旧宗主国たる我が日本が関与するのは当然だが、なぜロシアがと常々思っていたが、本書を読んで、この疑問が氷解した。ウラジオストックは冬は凍結する港であり、ロシアは兼ねてより冬でも凍結しない北朝鮮の港(元山など)を手に入れようと虎視眈々と機会を伺っていたのだ。六カ国協議にロシアが参加しているのは、まさか元山狙いというわけでもあるまいが。

本書が冒頭で指摘している通り、これまで私が学習してきた歴史の教科書は研究書を水割りしたようなものばかりで、出来事=事件の羅列はあっても、「なぜ、その事件は起きたか」という「問い」はほとんど書いていないものばかりだった。年号や事件名を幾ら覚えても、なぜ当時の人々は戦争遂行政策を支持したのか、なぜ当時の政府は開戦に踏み切ったのかが全く分からない本ばかりを学校で使ってきた。大学、社会人と進んで様々な本を読むにつれ、いろいろな「問い」に出会い、また「その答え」に巡り合う機会もないではなかったが、それは「大河の一滴」をすくい取るような気の遠くなるような作業を必要とし、なかなかその全貌を明らかにしてくれるものは、残念ながら今まであまりなかったのである。本書は、その意味で、新書という制約はあるものの、かなり「なぜ」に応えてくれる有意義な書物であると断言できる。

本書を読んで「なるほど」と思った点をいくつか挙げてみよう。

私は日清戦争の賠償金2億テールは、てっきり豊かな大清帝国が手元にある現金から即金で払ったのだと思っていた。しかし、事実はロシアとフランスによる融資(借款)で日本に支払ったのであり、この融資の見返りにロシアは満州を横断する中東鉄道(東清鉄道)の建設と、ハルビンから旅順に向かう南部支線の建設、更には旅順港の租借という事実上の満州植民地化を清に要求したのだ。当然、こんな要求を清は撥ね付けてしかるべきなのだが、ニコライ二世の戴冠式に出席するためロシアに出張した李鴻章にロシアは莫大な賄賂を贈って、彼を篭絡してしまう。私は、これまで李鴻章を科挙を優秀な成績で突破した大秀才として尊敬していたが、晩年の彼は金品に目がくらんで国を売り渡す亡国の汚吏に転落したと知って、がっかりであった。ロシアというのは、いざとなったらかなりえげつない方法を躊躇なく採用する国であることは今も昔も変わりはない。だからみんなから嫌われるんだな、露助は。

また、このロシアによる満州支配の野望にいち早く反応したのが英国で、英国は直ちに山東半島の威海衛を租借し、返す刀で日英同盟を締結し日本を支援することでロシアの極東における影響力増大を押さえ込もうとする。このあたりは「日本を東洋の番犬」として使いきろうとする英国の狡猾さの表れでもあったわけだが、これが日本にとっては天佑となったわけだ。これに門戸開放政策を掲げるアメリカが乗っかってくる。中国の門戸開放を狙うアメリカにとって、満州の独占を狙うロシアは不倶戴天の敵というわけだ。

あと、日米関係の悪化はアメリカにおける排日移民法案の成立に始まったことは知っていたが、どうして絶対数としてそう多くもないアメリカへの移民規制に日本があれほど反発し激高したのか、いまひとつ理解できなかったのだが、これも本書を読んでなぞが解けた。アメリカでは排日移民法が通るはるか前に中国からの移民を制限する排中移民法が成立していたわけだが、「中国人よりも日本人が上等であり、中国人は劣等国民として高等国民たる日本を兄として敬い、その教えを請うべきだ」と思っていた日本人アジア主義者にとって、日本人が中国人と同等の差別待遇の対象と指定されることはプライドを傷つけられるのみならず、中国における日本人の威信低下を将来し、既に中国で起きつつあった半日運動、侮日運動に拍車がかかることを日本が恐れたことがその根本原因だったというのだ。これは知らなかった。

満州を巡る日中の衝突が満州に住む大量の朝鮮族の処遇(当時の朝鮮人は日本人だった?)から始まったものだったとは知らなかった。今でも中国東北部延吉周辺には大量の朝鮮族が住んでいて、しかも彼らは中学から第二外国語として日本語を学んでいるという。血は水よりも濃いということか。

先にも述べたが本書の最大の難点は、本書が新書であることだ。扱っている対象に比べ紙幅の制限が著しい。著者の歴史に対する眼差しや切り口に共感した人は、今や大学の歴史学教授の著作としては異例のベストセラーになりつつある『それでも日本人は「戦争」を選んだ』を手に取ることをお勧めする。

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戦争を起こす心を知る本

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:良泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

明治維新による開国以降、日本が他国との間で行ってきた数々の戦争・侵略行為について、これを誤った行為であったと自覚することは、もちろん間違いではないでしょう。日本が二度とあのような戦争を起すことのないよう、過去を省みて、自省の念を持つことが必要です。
しかし、「過去の戦争は悪いことであった。」で思考を止めていたのでは、じわじわと真綿で首を絞めるかのように襲ってくる反動化・右傾化の力に抵抗することはできません。誤った戦争ではあったが、確かに当時の政治も国民もその道を選んだのです。現代の人たちと決して変わらない当時の市井の人たちが、戦争への道を突き進んでいったのです。
何があの戦争を起してしまったのか。その検証を進めていくことが、平和を求める力の源泉になるのでしょう。
著者は自身のHPでこの本について次のように言います。
「この本で最終的に描こうとしたのは、為政者や国民が、いかなる論理の筋道を手にしたとき、「だから戦争にうったえなければならない」、「だから戦争をしていいのだ」という感覚をもつようになるのかということだ。その深いところでの変化は、現在からすればいかに荒唐無稽にみえようとも、やはりそれは一種の論理や観念を媒介としてなされた。」
日清戦争開戦に至る「主権線・利益線の概念」など、他の歴史書では味わえない独特の視点からの考察と解説は、「いつかきた道」に迷い出ないための良薬となることでしょう。

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労作である。

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 日露戦争から太平洋戦争まで、約十年毎に行われた戦争が、なぜやむを得ないこととして日本国民に容認されたか、その原因を分析した、東大での講義録。労作である。この本に述べられた内容までに書き上げる為には、どれだけの史料を読み、それらの関連性を考察したことであろうか。想像するだけで気がとおくなる。このように克明に、政府、軍部、国民の考えの変化を分析したものはなかったのではないか。
 学校で習う歴史の教科書では、出来事を記述するだけで、それが起きた要因について掘り下げた説明は少ない。さらに高校などの日本史では、明治以降の現代史は授業が年度末になり時間がつまってくることや、大学入試で出題されることが少ないことなどで、駆け足の説明になることが多い。
 ここまで掘り下げた説明を受けると、満州事変から第二次世界対戦までについて持っていた、陸軍の暴走などという単純な見方をあらためさせられる。

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プロセスとしての戦争、思考としての問い

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:けんいち - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、近年の戦争論をリードしてきた感のある著者による、大学生に向けた講義の体裁を採った、新書本来の新書らしい内容の書物である。そのポイントは、戦争をめぐる過去の歴史を、点として捉え、考えることの不毛と限界を指摘した上で、いかにして(不幸と分かっている)戦争を始めるための諸条件が整っていったのか、そプロセス自体を改めて問い返していくというスタンスに、まずはある。さらには、「東大式」という副題に託された意味もある。それは、戦争をめぐる過去の歴史を、既定のそれとして受け容れてしまうことへの知的な抵抗、その重要性を再三にわたり説くところにある。既定と思われている事象を疑うこと、そのために、歴史記述に「問い」を見出し、なめらかに語られてきた歴史=物語にノイズを引き起こし、考えにくくなっていることを掘り起こし、自らの問いとして捉え直すこと。それはもちろん、プロセスの問い直しとも繋がる、本書の2本柱である。

してみれば、本書は、政治外交史の専門家による、戦争の実践的読み/語り直しであると同時に、戦争を如何に考え語るかについての、実践的な問い(思考)の連鎖でもある。だから本書は、単に読み物として読むのではなく、読者個々人が知識と想像力を生かして、問い返しながら本書を、日本の戦争をめぐる過去の歴史を考え直すことが求められた、そんな充実した新書なのである。

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日本の近代史をより深く理解したい人にお薦めです

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かもちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

明治維新から太平洋戦争開戦までの時期の近代日本史を、「戦争」を軸に講義形式で解説した本です。冒頭で著者自身が述べている通り、本書は国家の指導者や国民が戦争をどのように考え、どのように正当化していたのかについて、国内外の資料や証言に基づき「論理的に」語っています。また、政治や社会・経済の情勢だけではなく、戦争前後の世論や民衆感情がどのようにして形成されたか、についても論理的に説明しています。例えば、ポーツマス条約で賠償金が得られなかったことに対してなぜ日本国民が日比谷焼き討ち事件を起こすほど激怒したのか、教科書を読むだけではピンと来なかったのですが、本書で、日露戦争中の国民負担がいかに重く、いかにみんなが我慢していたかを知ると、なるほどと思えました。大学講義の形式で書かれているので決して読みやすい文体ではありませんが、日本の近代史をより深く理解したい人にはお薦めです。

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我が国の近現代史を東大式で学びます!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、我が国の近現代史を書いたもので、これだけだと巷にたくさんの書物があるのですが、本書は、その内容を東大で実際に歴史講義を聞いているように展開されているところに大きな特徴があります。内容は、征韓論から太平洋戦争までですが、歴史の「なぜ」に答える全9講からなっています。東大でどのような講義が行われているのか、それを知るだけでもなかなか面白い作品です。

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東大入試の答案もこの論調で合格点がもらえるのだろうか?

11人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る

 女性的な語り口でやさしく解説が進むので大学の講義のような堅苦しさはないが、同じことを繰り返し繰り返し述べていてくどい印象を受けた。

 要するに、征韓論から始まり太平洋戦争に至る日本の戦争が敗戦後からはまるで当時の為政者だけの責任だと結論づけられがちだが、時の政府の指導者だけでなく、野党も知識人もマスコミもさらには、庶民も多くは戦争に反対などしていなかったこと。そして、そのような世論がどのように形成されていったのかを、資料を駆使して論じた本である。

 しかし、おしいかな、新書としてはおもしろくない。一因は、途中の資料が中途半端な引用でわずらわしいことにある。史学において資料が大切なことは分かるが、新書は大学での講義とは異なり、大学生や研究者向けではないのだからエッセンスを要約して示すか、現代語訳の形で提示するだけがよかったと思う。出典を示せば、詳しく知りたい人は原典に当たるだろう。

 また、「あとがき」にあるように著者は「二度と戦争は起こさない」ために書いたにもかかわらず、なにひとつ有効な解決策は提示されていない。この原因は、日本側の資料ばかりを精査しているからではないかと思う。太平洋戦争に関して言うならば、米国の資料、英国の資料など他国の外交政策資料をもっと読んだ上で結論づけないと、日本人が勝手に判断を誤まり、勝手に戦いを始め、悲劇を招いたというように読めてしまう。世界史的に見ればそれ程単純ではないと思う。

 明治以降の日本史は、国史でなく世界史(not World but Global History)の視点でなくては見えてこないと思う。

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日本軍は“文明節度の師”

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hisao - この投稿者のレビュー一覧を見る

先日は予備校の日本史授業の門を叩いたので、今回は一挙東大の日本史授業を受けてみよう。
歴史を学ぶ意味は何か?時代の推移と共に人々の認識や知識の型ががらりと変わるのは何故なのか、或いは人々の複雑な行動を生み出すもととなった深部の力は何なのか。維新開国から日清・日露戦争、第1次世界大戦、太平洋戦争までの日本の近現代において為政者や国民が世界情勢と日本の関係をどのように捉え、どのような筋道で戦争を受け止めたかを探るのが今回の授業の目的である。外交思潮の変化と戦争の意味づけの変化が語られます。
近代の幕開け、西欧列強が眠れるアジアにもたらした近代秩序は排他的領土管轄の概念である。西欧の餌食となる事をからくも免れた日本が恐れたのは西欧なかでもロシアの朝鮮への覇権拡大であった。軟弱中国では朝鮮を護りきれない、日本政府は朝鮮を清国との宗属関係から切り離し独立国として国際社会に立たせようとする。その為の軍備拡張が国を挙げて論じられる事になる。
“列国のあいだにあって一国の独立を維持するには単に主権線を保護するにとどまらず進んで利益線を保護しなければならない”“利益線”とは朝鮮の事である。
日本の利益疆城は朝鮮の中立にあるから、これを妨害する者が居たら力を極めて之に干渉せねばならない。朝鮮の中立を日本の武力で担保せよ。帝国列強に対抗するためにとられた帝国の論理。
朝鮮農民戦争終結後も朝鮮に居座ろうとする日本は朝鮮内政改革に熱心な日本、それを拒絶する清国という図式を策定する。“開花と保守の戦争”、日本軍は“文明節度の師”清国軍は“腐敗怯懦の兵”という御旗のもとに日清戦争が戦われる。
吉野作造の征露論、貿易に関する門戸開放を満州で認めないロシアは非文明国である。“専制政府を敗北させるのは相手国国民の為でもある”
“文明と野蛮の戦争”と日清戦争を位置付けた啓蒙家・福沢諭吉、日露戦争を位置付けた吉野作造。
朝鮮を手の内にした日本帝国が次に襲うのは中国・満州。来るべき日米戦争に備えての国防が目的である。戦争は常に“防衛の為に”引き起こされる。
不戦条約を根拠とする連盟やアメリカの干渉を排除して満州を獲得する理屈は何か?
軍閥・匪賊の収奪から住民を守るため、又も“おためごかし”です。関東軍のこうした行動・説明に日本国民は一体化する。
再三立てられてきた“条約を守らない中国、遵守する日本”の図式。
中国は土地租借権に基づく治外法権を侵害した、禁じられた満鉄並行線を建設して独占益を侵害したとの主張を侵略の口実にする。
日本の軍事力で打破すべきものとされたのは
①中国民族主義(ナショナリズムではもはや中国を救えない、中国民族が生き残る道は民族を越えた地域的連合である)
②中国民族主義を利用し、その為にこれと提携した西欧帝国主義
今でも変わりありません、戦争を引き起こすためのオピニオンリーダーの理屈は常に
①自国防衛のため
②侵略国を教化し住民を救済するため
そして戦争継続のため侵略国の資源を収奪する(”戦争で戦争を養う”石原莞爾流戦術)
結果的に戦争を行う事で景気を浮上させ“国家の元気”を得るのが目的です。

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投稿者:じゅんべぇ - この投稿者のレビュー一覧を見る

それでも日本人は戦争を選んだ、の新書版といったところでしょうか。
こっちの方がちょっと読みにくいですね。
専門家のことばを平易にして入るのでしょうが。
理解するって難しいです。

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