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5件
少女不十分
著者 西尾維新
悪いがこの本に粗筋なんてない。これは小説ではないからだ。だから起承転結やサプライズ、気の利いた落ちを求められても、きっとその期待には応えられない。これは昔の話であり、過去の話であり、終わった話だ。記憶もあやふやな10年前の話であり、どんな未来にも繋がっていない。いずれにしても娯楽としてはお勧めできないわけだが、ただしそれでも、ひとつだけ言えることがある。僕はこの本を書くのに、10年かかった。
少女不十分
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少女不十分
2022/08/26 23:35
人は選ぶが面白い
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:HH - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半は話が進まずくどく感じますが、ラストはとても面白いです。この作品は西尾維新ファンが最も楽しめると思います。西尾維新ファンは一度読んでみるべし。
少女不十分
2016/03/14 05:51
10年を要する作品
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:炭酸水 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作家志望の大学生と特殊で異端な少女の不十分な関係を縦軸に描かれているが、著者が本書で伝えたかった本質は、彼の、〈物語〉に対しての付き合い方や姿勢ではなかろうか。
帯にもある『この本を書くのに、10年かかった。』というキャッチコピーは、構想や執筆に要した時間ではなく、〈物語〉をつくることを生業にしている著者が、その人生の節目だと判断した時分(作家になって10年)だという意味に思う。
お馴染みのくどいまでに独特な言い回しは含みながらも、何故か一気読みしてしまう、そんな作品だった。
少女不十分
2024/02/21 15:54
独特の魅力
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栄本勇人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「読む人を選ぶ」、「合う人には合う、合わない人には合わない」、当たり前のことであるがこの本は特にそのような要素が強いのでは。非日常的な話なのになぜか日常的で面白く読めた。