- みんなの評価
9件
神さまのビオトープ
著者 凪良ゆう
うる波は、事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と一緒に暮らしている。彼の存在は秘密にしていたが、大学の後輩で恋人どうしの佐々と千花に知られてしまう。うる波が事実を打ち明けて程なく佐々は不審な死を遂げる。遺された千花が秘匿するある事情とは? 機械の親友を持つ少年、小さな子どもを一途に愛する青年など、密やかな愛情がこぼれ落ちる瞬間をとらえた四編の救済の物語。
神さまのビオトープ
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
神さまのビオトープ
2022/07/22 17:26
せつないけれども優しいお話
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みづき - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごくおもしろかったです!
ありえない状況からスタートしますが、
うる波と鹿野くんを取り巻く登場人物にそれぞれスポットが当たってお話が進んでいくので、ページをめくる手が止まりませんでした。
一見、幸せそうに見えたり、勝ち組だったりする人が意外な闇や秘密を抱えていたり、話の最後で大どんでん返しがあったりと、すっかり引き込まれてしまいました。
凪良さんの小説では、一つ一つの状況は私にとって現実味のない事がほとんどのはずなのに、登場人物の脆くて不器用な内面と、それでも自分の軸(信念)を貫いて生きていくんだという覚悟にふと共感してしまいます。
種類は違えど、誰もが心に何かしら抱えながら生きているからこそ、琴線に触れるのかもしれませんね。
2021/12/18 17:54
百点満点
4人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:インディゴさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
試し読みで惹かれて購読。作家買い。凪良作品だぁぁぁぁ!と読んでうわぁってなりました。底がない。凪良作品には底がない。私の中では広がりしか感じない。BL・非BLとも全作品制覇したい〜!
神さまのビオトープ
2017/05/09 23:19
作家買い。
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やちゃまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
作家買い。
凪良さんファンなのでBL作じゃなくてもやっぱり読みたい。
一般作でも凪良さんの独特の世界観、説得力、出てました。
うる波と鹿野くんの生活がベースになっての短編4編。
ほろ苦い切なさがどのお話からも感じました。
決して絶望ではないのだけれど、でもその結末が何だか救われるようでやっぱり救われ
ないというか。
うる波自身も現実では夫を亡くしているという立場なので。
愛にはいろんな形があり、目に見えるもの、形になるものだけじゃないっていうのは
分かるのだけれど、でもやっぱり切ない。
正直、凪良さんの作品だから読了したけれど、そうじゃなかったら読み続けるのは
ちょっとしんどかったかな。
今の私が本(物語)から“元気”を欲しているからかもしれないけれど。
余談ですが、私の想像では金沢くんと秋穂ちゃんはやっぱり金沢くんの方が振っちゃう
と思う。
だって秋穂ちゃん(の精神年齢は)はすでに金沢くんの“フェチ域”超えてますからー
(笑)