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山口組三国志 織田絆誠という男
著者 溝口 敦
いま、日本最大の暴力団で何が起きているのか? 分裂、再分裂を繰り返す山口組が抱える「恨みつらみ」の相克30年史と若き改革者・織田絆誠任侠山口組代表の実像と野望に迫った、著者だけが書けるヤクザルポの極北!
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山口組三国志 織田絆誠という男
2023/08/12 23:48
組織を個人から辿り解説してくれる一冊
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投稿者:幸三 - この投稿者のレビュー一覧を見る
織田氏の半生と在日韓国人として父や祖父など親族の歴史もセットで語られながら、どう出世したのか、なぜ織田氏が期待されて絆会という組織ができたのか、という一点を語る中で、自然と神戸山口組が分裂によって結成される原因へと話は辿られていき、戦国時代を思わせる生きたサーガが語れています。業界の頂点に立つ組織の中での派閥争いは、裏社会のみにとどまらずオモテ社会にも影響を与えているようです。
現実に暴力をカネに替えて組織性を保持するのは国家でも手を焼いて軍部にクーデターを起こされます。それを非合法な活動の中で、新しいトップに推される織田氏の人間的な魅力の様なものが感じられました、とはいえ実際にはハチャメチャに怖い人なのでしょうけれど。