- みんなの評価
2件
哲学の謎
著者 著:野矢茂樹
私が死んでも世界は続くだろうか。理由は? 「時が流れる」のは本当か。他人に意識があるとなぜわかる? 実在、知覚行為、自由など哲学の根本問題を専門用語ではなく日常生活レベルで考察する画期的対話篇。(講談社現代新書)
哲学の謎
05/22まで通常913円
税込 639 円 5ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
哲学の謎
2004/02/28 13:23
図がいい
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どらえのん - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白い。筆者の執筆の動機がいい。対話形式であるのもいい。トピックスの選び方もいい。章の長さもちょうどいい。ユーモアのセンスの無さが残念だが、それをなんとか補うだけの良さが、本書にはある。
哲学の本は、もっと図形的であるべきだと思っている。哲学はイメージ化するとわかりやすいからだ。本書は、少しだが図がある。それも、いい。
哲学の謎
2015/01/29 01:51
哲学のおもしろさを教えてくれる本
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:荻村道男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
哲学のおもしろさを教えてくれる本だと思います。逆に言うとこの本をおもしろいと思えないなら、哲学は向いてないかもしれません。内容は、哲学の有名な問題について、二人の人物が対話しているという形式になっており非常に読みやすいと思います。哲学に馴染みの無い人でも読みやすいし、哲学の知識がある程度ある人でも楽しめる内容になっていると思います。
哲学の謎
2001/08/05 15:39
いまどきめずらしい「哲学的な」本
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きのした - この投稿者のレビュー一覧を見る
哲学は、純粋に知的なものなのだと思う。「答え」がないと落ち着かないから、とにかく答えを出す、というのは哲学的な態度ではない。哲学書と呼ばれるものは、確かに哲学の問題が論じられているのだが、しばしばそれだけではない。著者の人生だとか、人々の幸福のためにだとか、悪い場合はウラミだとか、そういうものが混じっている。
この本は、哲学的な問いを、混じり物がなるべくないように、そのまま取り出したものだと言える。それらの問いは問いのまま、中途半端に放置される。それでいいのだと思う。もちろん、いろんな哲学者が、これらの問いにそれぞれの仕方で答えている。この本を読んで興味を持った人は、それらの本でどういう答えが出されているかを確かめることができる。だからこの本は、「哲学」入門として、非常に役に立つだろう。しかし、必ずしもそうしなくてもいい。たんに知的なゲームとして楽しんで読めばいいし、問いに共感できたのなら、自分なりの仕方でそれを考えてみればいい。