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未来予測入門 元防衛省情報分析官が編み出した技法
著者 上田 篤盛
「仕事ができる人、少し先を読むことができる人は、知らず知らずのうちに、未来予測のテクニックの一部を使って、思考・分析を繰り返しているのである」(著者)
自分の周辺の未来、自分が予測する業界の今後を可能なかぎり正確に予測する技術――。
世界の情報機関がごく普通に使っている思考法・分析手法を駆使することで、「未来予測」はぐっと身近なものになる!
質問の再設定、アウトサイドイン思考、フレームワーク分席、クロノロジー&マトリックス、シナリオ・プランニング・・・・・・
安全保障の最前線で磨かれた機密メソッドを、一般向けに改良、とうとう実現させた驚きの技法を初公開。
はじめに
第1章 未来予測とは何か
第2章 情報分析の技法
第3章 未来予測のための情報分析法
第4章 ケーススタディ1 将来有望な職業を予測する
第5章 ケーススタディ2 未来のベストセラーを予測する
第6章 ケーススタディ3 これからの世の中を予測する
未来予測入門 元防衛省情報分析官が編み出した技法
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未来予測入門 元防衛省情報分析官が編み出した技法
2020/02/08 18:07
予測シナリオ作りの本
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:だい - この投稿者のレビュー一覧を見る
■未来予測とは
なぜ外れるのか?
・人間はポジティブな情報より、ネガティブな情報により敏感に反応する
・未来に起こる科学技術上のブレークスルーを、なかなか想像できない
比較的当たる領域のものを中心に予測し、それをベースに修正を加えて行くこと
■情報分析
インフォメーション 生の素材
インテリジェンス 素材を分析・加工したもの
情報分析
・現状分析
基礎分析
→基礎インテリジェンス
(地理・歴史・社会等の全般を把握)
動態分析
→動態インテリジェンス
(現在起きている事象の分析)
記述的分析→who.what.when
診断的分析→why
評価的分析→what's happen.inpact
・未来予測
→見積インテリジェンス
(体系的未来の見積もり)
これから~が起こるかも知れない
手順
・問いの設定 何を知るべきか
・枠組みの設定 アウトプットイメージ
・収集&整理
・分析&作成 分析→統合→解釈
・配布&判断
■情報分析ツール
問い
・クローズドクエスチョン(CQ)→yes/noで答れるもの
・オープンクエスチョン(OQ) →いつ誰がなぜどのように
枠組み
アウトプットを意識したり、問いをブレークダウンする
収集&整理
収集すべき情報の明確化、作業の効率化を図る
分析&予測
未来予測は現状分析の延長線上にある
・基礎分析 問いを取り巻く現在環境の把握
メガトレンドが何で、
どんなドライビングフォースに動かされているか
・動態分析 現在の特定事象の個別具体的な分析
戦略判断
起こりうる複数の未来シナリオを作り、環境変化に応じて修正し、戦略を練っていく
未来予測の9つの分析手法
1問いの再設定
情報収集・分析が進んだ時点で別の問いに置き換える
2アウトサイド・イン思考&フレームワーク
大きな外部環境に着目し、徐々に内部環境を分析する
外部環境 PEST:政治・経済・社会・技術
内部環境 3C・4P・5F
3システム思考
複雑な状況下にある様々な要因・繋がりを高い視点から見る
4クロノジー分析
現状分析における縦の比較(年表)
5マトリックス分析
現状分析における横の分析(項目と影響要因)
6アナロジー思考
点と点をつなぎ仮説・検証する思考法
7ブレーンストーミング&マインドマップ
拡散的思考と収束的思考
8四つの仮説案出
2軸のドライビングフォースに基づき4つの仮説を立てる
9シナリオ・プランニング
バックキャスティング 未来予測を基にプランニングする
フォアキャスティング 過去から未来へ仮説が継続する
・推定モデル
過去から現在までのトレンドを未来に投影する
様々な未来シナリオの基本モデル
・予想モデル
影響力の変化を考慮するモデル
ex.トランプ大統領によるグローバルから保護主義への移行
・予測モデル
予想モデルで見られなかった新たな力が加わった場合のモデル
未来予測は、ピンチを予測してチャンスに変え、リスクを回避するだけでなく、リスクを把握することでよりアグレッシブに行動するためのツールである