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10件
天子蒙塵
著者 浅田 次郎
さまよう溥儀。
紫禁城を追われた最後の皇帝(ラストエンペラー)は、日本の庇護下に。
混沌の中国で天命を、龍玉を抱く者は誰か。
累計590万部!
「蒼穹の昴」シリーズ第五部、堂々開幕!!(全4巻)
1933年春。
父の築いた国と軍を失った張学良は、欧州へ向かった。
清朝最後の皇帝・溥儀は「満洲国」の執政となっていた。
北京では前の大総管太監・李春雲が、一人の女性の許を訪れる。
紫禁城を去ってからの溥儀がいかにして生きたか、
その証言者は史上はじめて皇帝を離婚をした、元皇妃であった。
天子蒙塵 4
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天子蒙塵 2
2023/12/03 16:31
満洲国成立まで
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひこにゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
第二巻は、1924年の北京政変で紫禁城を追われ天津に居を移していた溥儀が日本の手引きで中国東北地方へと移動してゆく1931年から始まります。『中原の虹』で活躍した馬占山(秀芳)、李春雷、張景恵(元豆腐屋の”好大人”)、日本の陸軍中佐吉永将ら張作霖の元部下たちや、『マンチュリアン・リポート』の主人公・志津邦陽陸軍大尉、そして『蒼穹の昴』からの李春雲、梁文秀も登場し、1932年の満洲国成立までが描かれます。本巻のラストシーンは、ここで一連のシリーズの完結としても違和感がないほど感動的で、これほど壮大で精密な小説を書き上げる浅田次郎という作家に畏敬の念を覚えました。
天子蒙塵 3
2024/02/04 13:45
張学良、中国へ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひこにゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
張学良が欧州へ渡航する船上の場面からこの物語は始まりましたが(第一巻 序章)、およそ8か月の滞在を終えて中国へ戻る船旅のシーンで第三巻は終わります(1933年12月)。祖国を一つにすることが自分の使命だ、との心境に至った張学良が最終巻でどのような活躍をするのか楽しみです。
天子蒙塵 1
2023/12/03 15:22
『蒼穹の昴』に始まる中国近代史シリーズの続編
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひこにゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
『蒼穹の昴』、『珍妃の井戸』、『中原の虹』、『マンチュリアン・リポート』に続くシリーズの第一巻です。設定は1933年の北京。日本人新聞記者に聞かせる形で、主に清朝最後の皇帝・宣統帝溥儀の元皇妃(側室)が、1922年の輿入れから1924年の北京政変(馮玉祥が溥儀一族を紫禁城から追放した事変)、1931年の離婚までを振り返るという物語です。『蒼穹の昴』からの登場人物である李春雲、梁文秀なども出て来ます。

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