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10件
英国妖異譚
湖の妖精に恋した青年ジャックの魂は、新しい肉体を求め、夜ごと彷徨っているという。夏の夜、寮生たちが日本の百物語を模して開いた怪談大会。だが、湖にまつわる忌まわしい伝説が語られた時から、異変が始まった。開かずの霊廟で生徒の一人が姿を消し、一緒にいた生徒も悪霊に取り憑かれてしまう。湖畔に建つ全寮制のパブリックスクールを舞台に、霊感少年のユウリが活躍する! 第8回ホワイトハート大賞《優秀賞》受賞作。
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死者の灯す火
2004/02/17 19:28
肉体の死と魂の死。ユウリから見た、その差異。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:見城 月都 - この投稿者のレビュー一覧を見る
英国パブリックスクールを舞台にした、ボーイズラブ系怪奇譚、5巻目。
ボーイズラブでも軽めなので安心。ユウリはかわいく、シモンは凛々しく、アシュレイは悪魔系なかっこよさで、それぞれに魅力的。今回は一巻で死んでしまったヒューも登場。
お話は、寮で行われるハロウィン祭にまつわるエピソードを主軸に、妖精や聖杯など、ケルト伝説を絡めて進んでいきます。表紙や挿絵も綺麗で、物語を盛り上げています。寮のメンツの政治的駆け引きも読みごたえがあり、ケルト伝説に関する記述も細やかなので、知識を深めたい人にもお勧め。
でも一番印象に残るのは、ヒューの魂の行き場についての文章。ちょっと沁みます。
英国妖異譚
2002/02/13 23:24
不思議な雰囲気のホラー小説。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:miyagiaya - この投稿者のレビュー一覧を見る
イギリスのパブリックスクールを舞台にしたホラーもの。主人公を含むメインの3人が魅力的なのと文章が安定していること、全体に漂うミステリアスな雰囲気と、ボーイズラブに至る一歩手前といった描写が実にツボでした。逆に何が物足りなかったかといえば、階段めいた設定を使っているのにいまいち怖さを演出しきれていなかったこと。
まさに光と闇のような、何かにつけて対称的なシモンとアシュレイ。ユウリを挟んでの彼らの対立にも注目でした。
囚われの一角獣
2002/05/19 20:52
古城に残された少女の呪い。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:miyagiaya - この投稿者のレビュー一覧を見る
シモンと共に休暇を過ごすため、フランスを訪れたユウリ。しかしなぜか彼の一族が所有する城から見える不気味な古城が気になって仕方がない。やがてユウリは不思議なユニコーンに導かれ、幽霊城と呼ばれるそこに足を踏み入れることになるが…。
シモンとユウリのコンビはもちろんのこと、事件にも絡んでくるアシュレイとのやり取り、城にかけられた呪いの謎など見所多数。ユウリを取り合うシモンとアシュレイの薄ら寒いやり取りも健在。シリーズものとはいえ1冊ごとに区切られているので、ここから読んでもOKだと思います。