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ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと
著者 鎌田洋 (著)
東京ディズニーランドを舞台に、ウォルト・ディズニーが最も信頼した清掃員、「そうじの神様」ことチャック・ボヤージン氏と、カストーディアル・キャスト(清掃スタッフ)たちが繰り広げる感動物語。「働くことの本当の意味」を問いかける。
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紙の本ディズニーそうじの神様が教えてくれたこと
2012/08/31 18:05
自分の仕事に誇りをもてるようになれる1冊
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:めだかの兄弟 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1983年4月15日、千葉県浦安市に東京ディズニーランドが開園したとき、私は14歳であった。高校3年の時に初めて行って以来、2年に1~2回は行っているほど大好きな場所である。本書は、著者が体験した、清掃の仕事の素晴らしさや、さまざまなエピソードを元にした、【第1話 夢の国の落し物】、【第2話 月夜のエンターティナー】、【第3話 魔法のポケット】、【第4話 夢の、その先】、4つの感動の物語は、「仕事が夢と感動であふれる」ものであった。
どの物語も涙なしでは読めなかったが、なかでも、【第3話 魔法のポケット】は、清掃の仕事に偏見を持つ親と、清掃の仕事に誇りを持つ娘の感動の物語に心を打たれた。偏見を持っていた親が、娘の仕事の素晴らしさを理解し、娘の上司である、金田(著者)に、「―ディズニーランドのそうじとは、心を清らかにする最高のおもてなしなのだと、知ることもできました。そして夢を持ち続ける気持ちの大切さを、娘に教えられました。これからも、陰ながら見守りたいと思います」という手紙を出す。金田は聡美に親からの手紙を見せて、「親が子供から何かを教えられた時、それはこの上ない恩返しの一つだと、僕は思うんだ」という。
オープン当時、パークの清掃を担当するカストーディアルは、「裏方」というイメージだったが、今では多彩なパフォーマンスでゲストを楽しませつつ、パークの清掃や案内をするディズニーのキャスト中でも一番の人気職種になっているという。
本書のタイトルにある『そうじの神様』とは、実在人物であり、ウォルト・ディズニーの理想を叶えたカストーディアル、チャック・ボヤージン氏のことである。東京ディズニーランド開園の3ヶ月前に指導の為に来日したチャック氏は「この床に落ちたポップコーンを、君たちは食べられるかい?」と、10代から30代までのキャストたちに投げかける。だが、皆が黙っていると、「いいかい? 君たちには、子供がポップコーンを落としても、躊躇なく拾って食べられるくらい、床を綺麗にしてほしいんだ」と。チャック氏の妥協を許さない指導の先にあるのは、ゲストに夢を与え、幸せを提供するためなのだ。そして、「そうじは、汚れているからするのではなく、汚さないためにするんだ。汚せないぐらい綺麗にすれば、捨てることに躊躇するんだよ。そうなれば、ゴミを捨てる人はいなくなる。劇場の舞台に、ゴミを捨てる観客はいないだろう? それと同じで、ここも舞台なんだ。舞台を作るためのエンターティナーなんだよ」と。
私は、ディズニーランドのパークに、ゴミを落としたままにしたことは一度もない。綺麗なパークは、私(ゲスト)の心も綺麗にしてくれているようだ。
2020/10/24 12:28
以前に読ませて頂きました
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投稿者:おっさんの独り言 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私はディズニーランドが大好きです。この本を読んで大変感動した事を思い出します。しかしながら現実のディズニーランドで働く人達はどう感じているのでしょうか?本当に夢の国はあるのでしょうか?と思ってしまっているのは私だけでしょうか。しかし本は良かったです。