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真・天地無用!魎皇鬼
天地が、まだ生まれてないちょっと昔。樹雷皇としての貫禄充分な、阿重霞と砂沙美の父親・阿主沙が、自由と力を求める若き青年だった頃のこと。後に天地を巻き込む事件の全ての発端となり、樹雷星の未来さえも大きく変えたその旅は始まった。それは樹雷の皇太子が慣例として行う武者修行の旅。遠い宇宙の果てへと挑むこの旅は、阿主沙にとって逃れようのない宿命だっただろうか?天才科学術・神我人や宇宙海賊・魎呼との因縁の出会い、そして阿主沙の最愛の女性・船穂との運命の邂逅―回り始めた歯車は、やがて宇宙の明暗を分ける大事件へとつづいていく!!梶島正樹が初めて『天地~』ワールドのバックボーンを明かす!ファンの誰もが知りたかった答えが、ここにある。
真・天地無用!魎皇鬼 参の巻《鷲羽》
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真・天地無用!魎皇鬼 1の巻 樹雷
2002/06/25 01:41
この本を待っていた
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投稿者:エリック@ - この投稿者のレビュー一覧を見る
OVA天地無用の流れをまさにそのまま受けている作品。それもそのはず、原作・著者がともに、OVA版の中心メンバーなのだ。
おなじみの長谷川菜穂子も1期シリーズの脚本であるが、より綿密な世界設定を構築しているのは、開始当初よりもむしろ2期シリーズ以降であり、内容も後者の方が深みが出ている。
今回の本は、その2期シリーズ直後の展開を描写している。ファンとしては、続編が出ないもどかしさもあり、とても嬉しい話なのだが、それ以上に嬉しいのは、これまで殆ど明かされていなかった樹雷皇家についての設定が記されていることだろう。
阿重霞・砂沙美の父であり、船穂・美砂樹の夫である、樹雷皇が今回の主人公なのだが、若かりし頃の話から、地球での船穂との出会いなど、魅力のある内容満載だ。特に、実は宇宙海賊時代の魎呼と対決していた、というエピソードは興味深い。
これ以上はネタバレなので、省くが、黒田洋介の本ははずれがないので、それだけで買いだろう。立ち読みではなくて、買って読んでも損はない作品だ。
裏設定的なものをノベルにして発表し、来るべき3期シリーズへの伏線にしたいということがコンセプトらしく、以後続巻。1ファンとしても待ち遠しいシリーズである。
真・天地無用!魎皇鬼 3の巻 鷲羽
2001/05/14 23:31
魅力的な女性の過去
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美涼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今までビデオでもちらっとしか出てこなかった鷲羽ちゃんの過去が明らかになる本です。宇宙一の天才科学者のゆえんから、友人や夫との出会いまで見所が沢山! またビデオでおなじみのドクタークレーもまた見逃せない人です(笑)
とっても魅力的な女であり少女の鷲羽のつらくも楽しい過去の話。
TV版や映画、オリジナルビデオアニメを見たかたならさらに面白さが伝わるはず!もちろん天地無用!を知らなくてもひとつの作品としてすばらしいです。
真・天地無用!魎皇鬼 3の巻 鷲羽
2002/06/29 02:46
黒田良し
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投稿者:エリック@ - この投稿者のレビュー一覧を見る
真シリーズ第3作。
今回は主要メンバーの一人、鷲羽が主人公。主要メンバーでありながら、1期シリーズでも登場が遅く、現在もかなり謎に包まれている人物である彼女の過去が、その一端ではあるが明かされている。そもそも、1期シリーズで5巻のパッケージに出ながらも作中には登場せず、何故か最終話の6巻で初めて登場したことは、いまだ謎のままであり、そういったことも含めて、かなり秘密の多い人物であるので、今回のような作品は大歓迎である。
年と過去はミステリアスなほうが魅力的ではあるものの、謎が謎のままでいるのは許せないというのもファンの本音だ。OVA2期シリーズの途中で明かされた「実は既婚の子持ち」の詳しいエピソードも併せ、鷲羽のアカデミー女学生時代の話は興味深いし、面白い。天地無用らしくコミカルな展開が多いので、それも魅力の一つだろう。
設定の細かさに加え、黒田洋介の筆運びがかなり話を面白くしている。先の読めない展開はあり、哀しい別れあり、愛あり、友情あり、何でもござれのこの一冊。TVシリーズで登場するキャラクターたちの復習も兼ねて、この本を読んでおくと今までよりさらに天地無用にはまりこむだろう。
OVAシリーズに加え、この小説のシリーズのほうも、なかなか巻数が増えていかないので、両方の意味でやきもきする羽目になるだろうが、待つだけの価値がこの作品にはあるといえる。世界観も登場人物もその全ての魅力を引き出している作品なので、ファンの人は必ず読むべき。読まないと後悔するだろう。