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東大卒、農家の右腕になる。―――小さな経営改善ノウハウ100
著者 著:佐川友彦
第一部は、東大→外資系企業→ITベンチャーを渡り歩いた著者が、「畑に出ない農家の右腕」として栃木県の「阿部梨園」を再生させるストーリー。第二部は「小さな農家」が今までのやり方を守りながら変えていくための経営改善手法を100こ集めた農業実務書。ありそうでなかった、「農家のための経営書」です。
東大卒、農家の右腕になる。―――小さな経営改善ノウハウ100
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東大卒、農家の右腕になる。 小さな経営改善ノウハウ100
2021/08/04 09:30
地方での可能性が広がった
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:そつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
佐川さんの優しい人柄が文章ににじみ出ていました。内容も非常に具体的な改善手法が書かれているので、一つ一つ実践しています。
東大卒、農家の右腕になる。―――小さな経営改善ノウハウ100
2021/05/16 11:07
前半は面白い、後半はビジネス書
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:忍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一部は、東大卒の著者が梨園農家に就職して、その経営効率を向上させていくサクセスストーリー、第二部は、そのサクセスストーリーを生み出したノウハウをリストアップしたもの、という内容になっています。
前半は、とても面白く、畑違いの著者が農家に飛び込んで、そこを変えているプロセスが刺激的です。
その一方、やや物足りない点もあり、志半ばで発展解消的に別の道を歩まざるを得なかったこととなり、その後の著者の状況はわかるものの、梨園がどうなっていったのか、新たな梨畑がどうなったのかが気になります。
また、もう一人の主人公である、梨園の経営者の本音がどうであったのか、多少なりとも著者に対する反発もあったかと思うのですが、詳しいことは描かれていません。解説のような形で、経営者側から見た意見が書かれていれば、さらに面白くなっていたのではないかと思います。経営者自身の自分から変えていこうという気持ちと、他人によって変えられて行ってしまうという意識が分かれば、より幅広い農家にアピールできるのではないかと思います。
これに対して、後半は、通り一遍のビジネス書を見ているようで、より一般的な読者まで想定した内容になっており、農業に特化した部分もないわけではないのですが、総花的な印象があり、心に響いてきません。
このあたりも、現場のスタッフの意見などが直接伝わってくるような内容であったり、困っていたことがあったのでこのように改善しました、というような内容になっていれば面白くなったのではないかと思います。