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7件
れでぃ×ばと!
不良の高校生・日野秋晴が編入したのは、お家柄重視の元超お嬢様高校 “白麗陵学院”。 彼の目的はひとつ! 新設された従者育成科に入ること。 従者育成科というのはつまり、メイドや執事を育てる専科なわけで……。 イギリス貴族の血を引くお嬢様や名家出身の幼なじみとの出会いを経て、秋晴は立派な執事さんになれるのか。
れでぃ×ばと!(13)
05/22まで通常627円
税込 188 円 1ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
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れでぃ×ばと! 11
2010/03/11 22:16
巻を追う毎にじわりじわりと面白くなってくる
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
相変わらずと言えばこれほど相変わらずな展開もないほどいつも通りではあるが、朋美やセルニアといった、いわゆるフラグの立ったトップグループを形成する面々の感情的な変化が出てきているので、以前と似通った展開ながらそのリアクションがちょっとだけ異なるような違いが滲み出た面白さがある。秋晴もまた、これまで通りに悶々といろいろ考えては結果的に流され、最終的には被害を被るいつものパターンながら、女性陣の僅かな変化に気付いて戸惑うような場面があったりして、ほんの少しだけ今までとは違う側面を見せ始めている。あとがきによれば次巻でかなりの動きがあるそうだが、その予兆めいた伏線も張られており、じわじわと面白味が増しているような気がする。
【第二十六話】
これまで幾度となく繰り広げられてきた朋美とセルニアの対決構造だが、今回は別の女性が絡んでくることがミソ。どちらも「自分以外の女のために協力するなんて」と憤慨しているので、やけに応酬の切れ味が鋭く、また秋晴に対する態度もやや冷たかったりする。朋美の焦る姿が見られる新味がある。
【第二十七話】
四季鏡(姉)と理事長&深閑という珍しい組み合わせ。お姉さん方に囲まれてお色気成分がいつになく高い(一部を除く)。ここでも秋晴の予想を覆す反応があったり、女性陣が秋晴に群がる意外な、でも真っ当な理由を聞かされたり、一見おちゃらけているようで実はこっそり頑張っている姿を目の当たりにしたりしている。
【第二十八話】
久々に登場のアイシェだが、実際は侍女ヘディエの話かも。もしや増え過ぎた女性陣を間引くのか?と思わせる展開だが、オチが良くも悪くも本シリーズらしい。女性陣に対する気持ちを秋晴自身が省みる契機にもなっており、思えば本巻のエピソードがほぼ全て次巻への布石になっているようにも感じられる。
れでぃ×ばと! 10
2010/01/12 23:28
ようやく恋心が表面化してきた
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
【第二十四話】
一応デートのようだが、実際はピナとの「聖地巡礼」。これにみみなと鳳さんが加わる珍道中。鳳さんは眼鏡がなくてカワイイ。結果的にはピナのお転婆振りが突出するいつもの展開だったが、一風変わった馬グッズを眺めてうっとりする鳳さんが面白かったり、何とも健気な内心を吐露したみみなが可愛らしかった。しかし、今回の“影の主役”は別のところにいたりする……スフォル王国万歳。
【第二十五話】
一応デートのようだが、実際はセルニアとお出かけしてまでの口喧嘩と勝ち負け合戦。この話では「何でも言い合える仲」が肝になっており、この絶妙な関係について、その本質を看破する朋美とそうでない大地とを好対照に描いている。ちなみにこの2人は、デートイベントではお馴染みというかお約束の隠密行動である。あと、他にもなかなか現れてくれない2人組もちょこっとだけ登場する(このコンビの出番増量希望)。セルニアは最後に微妙で漠然ながら自分の気持ちに変化があることを自覚した。これが誰へのどんな気持ちなのかは言うまでもあるまい。
【番外編】
偶数巻恒例、大地の番外編。一応デートのようだが、実際は形ばかりのWデート。従育課女子リーダー格の岡さんが本格登場するが、この話で一番のトピックスは、大地が自分の気持ちに気付いたことである。これが誰へのどんな気持ちなのかは言うまでもあるまい。これでフラグ的には朋美かセルニアの次くらいにはなったのかな?はっきり自覚したことで今後の展開を実に楽しみなものとさせている。
秋晴が善意で差し伸べる無自覚な心の手がヒロイン達の感情を揺さぶるいつもの展開にあって、今回は一部のヒロインにはっきりとラヴを意識させたことが潮目の変化を感じさせる。とりわけ大爆笑するでもないが続きが気になって一気に読みたくなるパワーがあった第10巻である。
れでぃ×ばと! 8
2009/04/10 18:11
相変わらずの読みやすさでサクサク進むが恋の進展は……?
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすくてサクサク進む割に物語の進展がちっとも進まないシリーズだが、本巻では少しだけ、というか朋美の心境が少し変化したようである。
【第十九話】文化祭的位置付けの『麗美祭』で急遽行われることとなったミスコンの顛末。冒頭で程良く出てきた理事長&深閑の驚愕(?)の事実が発覚する。ただ、肝心のミスコンは四季鏡(姉)の振る舞いを除けば意外な結果となり少々肩透かし。むしろ次話への導入といった感じである。
【第二十話】朋美(母)の企みで行われた彩京邸お泊まり会。意外に奥手な娘を後押ししようという朋美(母)のおせっかいに朋美は困惑だが読み手は楽しい展開である。ちょっとしたハプニングで朋美は自分の気持ちを少し理解したようだが、むしろこのハプニングの後がお約束展開ではなく朋美(父)の登場だったのが一捻りしていて良かった。朋美とセルニアはここで改めて正々堂々と勝負に挑む決意を固めるのだが、ここにきてセルニアもまた秋晴への想いをはっきり自覚していないことが判明する。
【罰ゲームな休日の過ごし方~倒錯的に、新発見!?】偶数巻恒例の大地薫モノ。罰ゲームで秋晴とデートすることになったのだが、大地の世間知らず振りと異性への想いに対する無知振りが裏目に出てしまい、失敗ばかり繰り返す姿がらしくなくて残念。大地の心はときめきまくりのドキドキしまくりなのだが、それが何なのかまだ自覚していない。最後に導いた結論もズレている。
本巻で感じたのは、本シリーズが既に8巻まで達していながらヒロイン達の心境が「恋」にさえ至っていないことである。秋晴への「好意」は自覚していても「恋」とは自覚していない。もともとペースの遅いシリーズではあるが、まだここだったか、と少し驚いた。だが、引きとなった「数週間後」に何が起こるのか。ここに期待して次巻を待ちたい。