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ヴァルハラの晩ご飯
神の国の台所“ヴァルハラキッチン”の夕飯時はいつも大忙し! ボク、喋れるイノシシのセイ(本名:セーフリームニル)はそのお手伝いとして、なんと主神オーディンさま直々の指名を受けてここにやってきたんだ。 ――『料理される側』としてね! いや、確かにボクは「一日一回生き返る」っていう不思議な能力を持ってるし、自慢じゃないけど肉質にも自信があるよ? でもだからって「毎日死んでご飯になれ」ってひどすぎない!? ……まあこの力のおかげで、美しくて可愛いヴァルキューレ・ブリュンヒルデさまのお傍にいられたりするから、全部が全部つらいってわけじゃないんだけどさ……。 って、あれ、神界ナンバー2のロキさまがなぜここに? え、神界のピンチだから一緒に来い!? いやぁ、ボクただのイノシシですからってうわあああぁーー。
ヴァルハラの晩ご飯 ~イノシシとドラゴンの串料理~
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2016/02/11 01:21
えっ、イノシシが主人公!?
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投稿者:nawade - この投稿者のレビュー一覧を見る
第22回電撃小説大賞金賞受賞作。
一日一回生き返る能力を持ち、食材として神の国の台所を支えるイノイシの物語。
北欧神話のパロディ?もっと北欧神話に対する知識があれば楽しめたのだろうか?
えっ、イノシシが主人公!?と思われるかもしれないが、毎日屠殺される役割を持ちながらも、ブリュンヒルデに恋い焦がれ、脳天気に生き抜く主人公はマスコットとしてのキャラと少年性溢れる主人公キャラの両面を兼ね備えたキャラクターに仕上がっていた。
反面、その脳天気さが物語に起伏を与えることを阻害しており、平坦な印象を受ける結果となった。