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神と奴隷の誕生構文
翼をもつ民からの侵略を受ける有角種。君主セレィのもと、奮戦するも既に戦局は深刻化の様相を呈し、有角種は滅亡寸前の状況であった。 しかし一人の若者が戦場に舞い降りる。自らのことを『若き神』と称する彼が、ここにやってきた目的はただ一つ。翼の民に加担し、異世界より来る『歴史を改変する者』を打ち滅ぼすためだった。 世界を自らの理によって律しようとする強大な勢力に、一人で立ち向かおうとする『若き神』。その双眸には秘めたる決意が映っていた。 神と奴隷の誕生秘話に迫る、期待のハイ・ファンタジー、いよいよ開幕!
神と奴隷の誕生構文
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紙の本神と奴隷の誕生構文 3
2011/03/14 00:06
同種族ゆえにうまれるすれ違い
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゴルォグンナ大陸東部に住まう有翼族、盲民族との同盟を成立させることに成功した有角族の女皇セレィは、アヌビシアの森を抜けて大陸中央部に進出することに成功した。そこに広がる平野部では多種多様な民族が放牧民として暮らしつつ、有角族のヘィロンが大首長として統括していた。
大昔の別離から再会した起源を同じくする種族同士、そして一角の共鳴により相手の心情を読み取れるという能力のためもあり、互いの友好は確認できたと安心するセレィ。しかしそこには思わぬ落とし穴があり、大陸中央部西側の国を偵察に向かった導神クルァシンが不在の折、そのすれ違いの事実が発覚してしまう。
そしてその危機とは別に、発展界からの刺客、神狩り部隊の増援が現れ、導神クルァシン不在のセレィを襲おうとする。それを防ぐため、元・大央聴のサーリャは本来なら彼がすべき仕事を、一人黙々とこなすことになる。
大陸の3割の同盟を成立させ、順調に発展界への抵抗体制を築きあげつつあるセレィたちが今回対峙するのは、同種族である有角種の勢力。同じ性質、同じ価値観の二人は意気投合するのだが、実はそれゆえに他種族への姿勢に大きな違いがあることになかなか気づけない。
対立し支配することが当たり前の価値観の中で、どうやって融和の精神を育成していくか。その難しい問題に、発展界からは遅れていると思われている世界の住民たちが、彼らが独自に築き上げて来た文化を以って向かい合う。
さて肝心の導神クルァシンは、利用価値の高いエネルギー資源を発見してしまったり、新たなメタ・フィジクスと対決してしまったりするのだが、その結末は次巻に持ちこされる。
紙の本神と奴隷の誕生構文 2
2010/10/07 21:17
侵略にあらがう世界、神に対峙する人間
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
有角族の国ロケィラと有翼族の国オルワナを同盟に導くことに成功した導神クルァシンこと奄倉信は、発展界アルマダートからの世界の侵略・植民地化に対抗する力をつけるため、盟友の女皇セレィと共に、盲目族が支配する隣国アヌビシアに赴く。アヌビシアの王ネレィクから、文化の違いや相互の歴史から来る手痛い洗礼を受けながらも、何とか信頼関係を築くことに成功したセレィは、同盟の重要さと同国への利点を説く。
その頃、クルァシンは、アヌビシアの要職であり、国内の情報伝達に重要な役割を果たす大央聴の候補である少女、サーリャと交流を深めていた。そして、彼女の秘めた望みと、誰にも言えない自身の秘密を知る。
一方、発展界からは、クルァシンの実力をはかるため、最強の神殺しである神狩り部隊の隊長、ルダ・ガイランが派遣されていた。そして、彼の背後では、アルマダートを支配する三社のトップたちが策謀を張り巡らし始める。
1巻では、クルァシンよりも格上のメタ・フィジクスが登場し彼を苦しめたが、今回はあくまで人間がどこまで格上の存在に挑めるか、という所に眼目がある。そしてそれは、クルァシンが奄倉信だった頃に目指したやり方でもあるし、これからエナ・ガゼという世界が発展界からの侵略を排除するために目指す道でもあるだろう。
あくまで今回は小手調べ。アルマダートからの戦力は、クルァシンと因縁深い神も含めて、どんどんと増えていく。だが、そんな状況だからこそ、メリェ、コリォといった女性たちから得られる安らぎも重要だ。そんなひと時くらいは、彼にも許されて良いだろう。
紙の本神と奴隷の誕生構文
2010/05/30 18:27
SF的な要素にファンタジーの要素が組み込まれる
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
有角種族や有翼種族などがそれぞれが国を持って対立する世界で、いま一つの国が滅びを迎えようとしていた。有角種の皇子セレィが討ち取られようとした時、彼女の前に一柱の神が舞い降りる。彼らの世界とは異なる世界から訪れたその神の名は奄倉信。彼は、アルマダートという世界からの侵略に対抗するため、セレィがこの世界を統一する手助けを申し出る。
発展途上にある世界に対して行われる、進歩した世界による介入。この介入の目的は何か?そしてなぜ奄倉信はそれを妨げようとするのか?そこにあるSF的な要素にファンタジーの要素が組み込まれる。
多くの人の死を背負い孤独に闘い続ける存在と、彼を助けようとする女性たちの物語。