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いもーとらいふ
夏休みの終わり。妹が俺に泣きついてきたのは、あちらが六歳で、こちらが十歳のとき。珍しく側に寄ってきた妹の手には日記帳の表紙があった。目が合うとおずおずそれを差し出してきて、「てつだって」と、か細い声でお願いしてくる。俺と妹の関係が始まったのは、その瞬間だと思った。泣き虫で、根性がなくて、ぼーっとしてて、友達もいない、心配で放っておけない存在。――それが妹だった。「わたしのじんせーは、にーさんでほとんどだもん」幼少時代からの成長、そして大人になるなかで選択した人生――。離れられない二人の“一生”を描く、ちょっぴり苦い兄妹ラブコメ。
いもーとらいふ〈上〉
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紙の本いもーとらいふ 下
2016/09/11 05:09
【ネタバレ】俺の人生はこれで満足だ
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nawade - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻を読んだ時、下巻は何を書くのだろうと予想していたが、マルチサイトの方で良かった。
あとがきで当初の構想では爺婆になるまでねっとりと書くつもりだったと書かれていたが、それだと軽くホラーになるので、これが正解なのだろう。でも正直、ラノベでは認められないであろうそっちの方向の話も読んでみたかったという気持ちもある。
211pを読んで次のページを開いた時には思わず「うおっ!?」と声が出てしまった。
そして、211pの左上を見て、二人が二人であることを貫き通すためには心中しかないのではないかと思っていた自分の弱さを恥じた。
紙の本いもーとらいふ 上
2016/07/13 22:04
タイトル詐欺ではない。しかし、装飾詐欺でしょ!?
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nawade - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトル詐欺ではない。しかし、装飾詐欺でしょ!?な内容。
妹に振り回される兄のゆる~い内容かと思っていたが、最初に妹とその他の愛に優劣をつけられなかったが故にドンドン行き詰まっていく男の内面が延々と綴られていた。
下巻はどんな内容になっていくのか怖いもの見たさな興味がつきない。
ここから先、1巻分も何を書くのかと思っていたが、あらすじに「シスコン&ブラコン兄妹の“一生”を描く」と書いていたよ。
一生ならここから30年、40年あるから大丈夫か。いや、マルチサイトで妹の内面書いて心中して終わりもあるのか。