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「四季の行事」のおもてなし
著者 山本三千子
お正月、節分、ひな祭り、端午の節供……。古来、日本人がもっていた目に見えないものと向き合い、そこに思いを馳せる豊かな感性から年中行事は生まれました。お正月に食べるお節料理。まめに暮らせますようにとの願いが込められた黒豆、子孫繁栄を表す数の子、腰が曲がるまでの長寿を願う海老……、一品一品にすべて意味があります。端午の節供に食べる柏餅。昔の人は、新芽が育つまで親葉が落ちない柏の木に、子を思う親の心を見ました。行事の意味を改めて見直せば、忘れかけていた心の豊かさを取り戻すことができます。「室礼」とは行事の心や季節をものに託してしつらえる和のおもてなし。床の間やちょっとしたスペースに季節の花や行事にまつわるものをしつらえて、和の心にふれ、四季折々の美しさを愛でるひと時を暮らしに取り入れてみませんか? 「室礼」は決して堅苦しく難しいものではありません。自由な発想で楽しみましょう。
「四季の行事」のおもてなし
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「四季の行事」のおもてなし 和の心を暮らしに活かす「室礼」入門
2002/12/24 12:51
自分の立っている場所を見つめ直す
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投稿者:うめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
世に伝統行事の議事録もどきはよくありますが、その根底に流れる感情や心に重点をおいた本は少なかったと思います。やさしく自然な語り口からはじまるこの本は、より深く身近に理解出来ます。そして、本当に自然に私達の生活習慣を見つめ直す機会を与えてくれます。
この本を読まれた方は、豊かな四季に恵まれた日本の一年を無為に過ごさずに済むでしょう。
私達の毎日の生活の積み重ねが、我が国の、日本の文化を形成していると思うが故に、より多くの方に読んで頂きたいと思います。そして、その理由や工夫が積み重ねられて今の文化が形成されたことをより深く理解し、さらに心豊かな生活と社会環境を作ることが出来れば…と思いました。
もちろん素晴らしい祖先の知恵には脱帽です。