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ああ、自己嫌悪
著者 勢古浩爾
「なんてひどいこと口にしてしまったんだろう」「こんな性格直したい」。強くなりたい!……けど、どうにもならない。自信なんかもてやしない。人は他人ばかりか自分をも嫌う。「オレは最低だ」と責める。へこむ、おちこむ、滅入る……いつしか心は荒んでいく。いったい、なんのために?ところが見よ、自己嫌悪とは無縁の「自分様」がいるではないか。羨ましいか? でも「まとも」な人よ、思い上がるなよ。せっかく自分に嫌われたのだ、不安な心をごまかすな。決められるのは自分だけだ! 動かなければなにも変わらない。[なぜ? なぜ? なぜ?]なぜ自分がだめだと落ち込むのか。なぜわざわざ自分で自分を嫌うというなんの利益にもならないことをするのか。なぜ金がなくなると気持ちが逼迫するのか。なぜ同僚が出世するとおもしろくないのか。なぜ失恋すると悲しいのか。人からバカにされるとなぜ腹が立つのか……これらを最後で受け止めるのは「心」!
ああ、自己嫌悪
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紙の本ああ、自己嫌悪
2005/11/06 20:30
落ち込んだり、腹を立てているすべての人へ
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
この著者の本は、中高年向けのものがほとんどだが、この本はすべての年代の人に勧めることができる。ブックガイドとしてもよいし、読み終わったあとほんの少しだが、気分が楽になるからだ。
「ていねいな言葉を使おう」と書いている割に、相変わらず言葉が荒いのが残念である。流行など気にするなという割に、流行のギャグなどが使われたり、タレント名を挙げたりで、気が萎える。
そんな欠点も多いが、『人間はふたつに分かれる。…「やってみます」という人間と、「むりですよ」という人間と、である。どうやったらできるかを考える人間と、すぐにできない理由ばかりを考える人間と、である。そして、できる人間は自分でできるようになるのであり、できない人間は外からなにを言われてもできない。自分で決めて、自分で成長するしかない。』というような文に出会えると読んでよかったと思える。
これまで勢古の本を何冊か読んできたが、抽象的な「ふつう」を主題とした本は、これでお終いにしたらよいと思う。ふつうの人として生きるにしても、無意味を意味として生きるのにも、そこには具体的な生活があるはずなのだが、どの著作からも著者の日常が見えてこない。物足りない。平凡な日常を普通かつ無意味に送るとは、どんな日々か?私の日常と何ら変わることがないのか?次作に期待したい。
紙の本ああ、自己嫌悪
2005/10/26 17:49
前へ進もう!
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もん - この投稿者のレビュー一覧を見る
自己嫌悪しているやつがきらいである。なぜなら彼らは、自分を貶めるふりをして、何も行動しようとしないからだ。あまつさえ、自分が成長するのを拒否している。「俺はなんてダメなやつなんだ」「わたしなんて出来っこないから」と他人をこき使っている。
勢古氏はそんな甘えをキッパリと切り捨てている。その辛口な語りは、いっそ読んでいて気持ちいい。槍玉に挙げられた人びとはむしろ本望ではないだろうか。
自己嫌悪にいそしむ暇があったら成長しよう!
これは「ダメな人間」たちへの厳しい、そして暖かいエールである。