電子書籍
現役大学教授がこっそり教える 株式投資「必勝ゼミ」 第2講<進化する頭脳>
著者 榊原正幸
「株は科学です」「勉強すれば儲かるようにできています」現役会計学教授がその頭脳をフルに活用して書き上げ、「最も信頼できる株式投資入門書」としてベストセラーになった『株式投資「必勝ゼミ」』。その第2弾が本書である。「Prof.サカキ式投資法」はさらに進化して、投資のチャンスもますます拡大。新基準による「必勝の推奨銘柄一覧」も紹介する。また、人気の「個別ケース分析」ではより詳細な解説を行い、前作の銘柄の検証や新銘柄の分析も行なっている。また「謎のキャラメル箱を狙え!」「絶対に安心なハイブリッド空売り」など、さらなるお宝発掘の方法も紹介。語り口はあくまでソフトにわかりやすく、さらには知的好奇心も刺激される、株式投資入門書の決定版。
現役大学教授がこっそり教える 株式投資「必勝ゼミ」 第2講<進化する頭脳>
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本現役大学教授がこっそり教える株式投資「必勝ゼミ」 第2講 進化する頭脳
2007/07/23 23:17
キャッシュリッチ企業が買い
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作「必勝ゼミ」に続く第2講。前作の進化版。「はじめに」にもあるように本書では株式投資で資産形成するための基礎知識、考え方、方法に重点を置いている。実際にこれから使える、再現性のある知識と方法論を読者へ伝えようとしている。
前作との違いは、買う基準を見直している点。
また、前作の基準を満たす企業が格付け「AAA」とすれば、本書では新基準をもうけ、「AA」や「A」の企業にまで手を広げ、基準の拡大、緩和を行なっている。
第3章では、キャッシュリッチな企業を買いの選択肢として挙げて、その選び方を説明している。ここでは、PnCR(株価純キャッシュ倍率)という指標を定義している。
第4章では信用取引の4つのリスクについて(著者の投資法では信用取引は禁止)説明し、信用取引に似ているがそのリスクがない取引(空売り)を披露している。名付けて「現物空売り」。しかしよく読めば、一度現物を売って決済してしまうから空売りでもなんでもない。売った時点で現物はゼロなのだから。更に値が下がると読んで十分に下がったところで買い直しているだけだから、そこだけを見れば通常の取引をしているに過ぎない。しかも下がってから十分に値を戻すには下がるよりも時間がかかるものだ。どちらかと言えば「バーチャル(仮想)空売り」と言ったところか?
著者は信用取引は禁止と言っているのだが、現物を持っている上で信用取引で空売りを行なう「ハイブリッド空売り」という手法も披露している。こちらもリスクがないのだが、少し難易度は高い。「リスクがない」と言っているが、やるなら十分に理解してからやるべきだろう。