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転職の魔王様(PHP文芸文庫)
著者 額賀澪(著)
未来が見えない大人たちに捧ぐ、最旬お仕事小説シリーズ第一弾! 大学卒業後に入社した企業でパワハラに遭い、三年たたずに退職した未谷千晴。働く自信と希望をなくしてしまった千晴だが、「普通の大人」に戻りたいと、叔母が経営する人材紹介会社を活用しながら転職活動をすることに。彼女はその会社で、「転職の魔王様」という異名を持つ凄腕キャリアアドバイザー・来栖嵐と出会う。面談初日から不躾な態度で接してくる来栖に、千晴は戸惑うが・・・・・・。
転職の魔王様3.0
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転職の魔王様 2.0
2024/04/19 18:51
未谷が少しずつ成長
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投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
一作目より良かった。
新しいキャラ、天間がなかなか興味深い。
1日見学はしないまでも、求職者寄りすぎなキャリコンは結構いる。
エージェントにはいないかも…だけど、キャリコン資格取ったばかりの人はそういう感じが多いように思う。
しかし、ここまで入れ込むとは…、どうしてこうなったのか知りたい。
が、来栖の深い人間理解には、及ばないな。
仕事は生活に直結している。
だからこそ、条件とかの上辺だけでなく、その人自身や場合によっては家族の状況だって把握しておく必要がある。
それを聞き出すのではなくて、会話などの中から掴んでいくのはかなり注意力を要するし、高度だ。
大抵は訓練して培うが、そういう聴き方を自然にできる人もいて、そういうひとは実はキャリコンだけでなく何の仕事でもうまくいくような気がする。
結局、仕事って人と人とのコミュニケーションだからな。
さて。
最後、来栖はえらい気を持たせて、未谷の背を推す役割。
口は悪いが、カッコよし。
で、優しい。
ぐいぐい読ませる。
さすが児童小説出身だ。
情景描写や人物の気持ちの表現が技巧的でなくて良い。
未谷の大阪編が気になる。