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京都 梅咲菖蒲の嫁ぎ先
著者 望月麻衣（著）
時は大正、四神の力を持つ『神子』が台頭する時代。曰くつきの名家、梅咲家の令嬢・菖蒲は幼い頃、許婚として紹介された京都の桜小路家の御曹司・立夏に一目惚れをする。立夏を一途に思い続け、十五歳で婚姻の準備のため、東京から桜小路家へ越してきた菖蒲だったが、再会した立夏は冷たい瞳で彼女を拒絶し――。両家の因縁、異能力者たちの思惑が絡み合う中、菖蒲の初恋の行方は？ 切なく、甘い和風ファンタジー！
京都 梅咲菖蒲の嫁ぎ先
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紙の本京都梅咲菖蒲の嫁ぎ先 １
2024/03/24 00:35
拝み屋さんに近い世界観
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
縁談を端緒に、賀茂神社に連なる梅咲家と桜小路家の闇が徐々に明らかになる。
陰陽道とかファンタジー要素はあるが、あくまで設定としてのものであり、実際はひとのこころのありようを描きたかったのではと推察。
自分のこころの持ちようで、人との関係性も変わってくるのだということ。
偏見にとらわれず、本当は自分がどう考えるのか、どうしたいのかをしっかり見つめることが大事である。
真の平等というのは、自分のこころのありようによってなされること。
としたときに、いろいろ迷いはあったものの、恋する人の幸せを願って動いた菖蒲のひたむきさが、周囲の人たちを救うことに繋がったということせはないか。
ちょっと後半が忙しなかった印象なので、続編に期待。
紙の本京都梅咲菖蒲の嫁ぎ先 １
2024/01/24 05:36
設定も内容も詰め込みすぎで中途半端になっちゃったかな？
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
由緒ある家柄ながら流刑にされた先祖を持つがゆえに下に見られ、再起をはかり成り上がった成金華族の令嬢菖蒲。
十の時にかつて同じ賀茂家に仕える家柄として反目していた桜小路家の三男立夏と政略的な許嫁となり、五年間ずっと彼を慕っていたが、桜小路家に迎えられた時には冷遇され、立夏には別に想い人がいると知る。
異能とお家の進退と恋心が絡まり合うファンタジー大正浪漫。
まぁなんていうか、桜小路家も梅咲家も欲深くて闇が深い人が痛い目みたのは自業自得だったので、ざまぁ的にはスッキリ。
立夏くんの青臭さはまぁ、反省したからね。
菖蒲は自己犠牲精神に溢れすぎた良い子で、大部分共感しがたい感じなんだけど、良い子すぎる彼女に周囲が絆されて、結果的にいろんなことが浄化されたのはわかる。
話は面白かったけど、主役の恋愛面はイマイチ盛り上がらなかったかな。
あと、斎王は麒麟の力を持つのに、麒麟の力は王を選ぶものなので、斎王を選ぶのは麒麟とかもう入れ子すぎて？
結局斎王候補二人とも麒麟と呼べるほどの力があって望めば斎王になれたけど、菖蒲が望んだのは斎王じゃなくて麒麟の方ってことなのかな。
最終的に恋が報われたのは良いけど、終盤やっつけっぽかったなぁ。
