電子書籍
細胞─生命と医療の本質を探る─
ピュリッツァー賞受賞の医師による『がん』『遺伝子』に続く圧巻の科学ドラマ。顕微鏡による発見の数々から、感染症やがんとの苦闘、脳の仕組みの解明、最新の遺伝子治療まで、「細胞」からヒトそして生命の本質に迫ろうとしてきた人類の歩みを鮮やかに描くノンフィクション。
細胞―生命と医療の本質を探る― 上
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
2024/03/01 13:21
細胞医療
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルドルフ・ウィルヒョウは、細胞は生命と生命機能の単位である、細胞は病気の中心的な単位である、と述べている。細胞の謎を解明したという欲求は、人の心をとらえて離さない。現代の医療は、まさに細胞治療に大きく依存しているからである。本書は、細胞の生理機能の解明に基づいた新たな医療の誕生を目にしたいという切望から、生まれた。細胞の発見とその機能の解明、分裂増殖する細胞の観察から生殖医療への発展、血液中の細胞の研究さらに免疫機能の発見と医療への応用、と上巻に占められる。著者の医療ノンフィクションは、読む価値がある。
2024/03/02 15:38
細胞治療の未来を考える
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
細胞という概念や細胞生理学についての知識が、医学、科学などの学問、社会、文化にどのような影響を与えてきたかを物語る。遺伝子は、それだけでは生物の複雑さや多様性の説明として不完全。細胞もしかり。細胞の協力と単位(無私あるいは利他と利己)とは、相互に排他的な概念ではない。細胞、組織、臓器、器官と、時として全体論で理解しようとしなければならないのだろう。医療における細胞治療の役割は、さらに大きくなり、「新しい人間」を創り出すことになるだろう。