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4件
刺青の男
著者 ブラッドベリ (著) , 小笠原豊樹 (訳)
暑い日にもかかわらず、ウールのシャツのボタンを胸元から手首まできっちりとかけた大男。彼は全身に彫った18の刺青を、18の秘密の物語を隠していた。夜、月あかりを浴びると刺青の絵は動きはじめ、18の物語を演じはじめる……刺青の男とは、重苦しい過去とさらに重苦しいかもしれぬ未来とを一身に背負った人類の姿だった。宇宙旅行、原水爆、宗教、人種問題などをテーマに、幻想と詩情に満ちた、美しくも異様な短篇集!
刺青の男
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2018/09/26 00:26
短編の名手による枠物語
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シセイ - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編の名手ブラッドベリによる、「刺青の男」の不思議な刺青の絵柄を外枠とした枠物語です。
ひとつひとつの物語の驚きと、あやしげな刺青の外枠と二度おいしい作品です。
刺青の男
2001/03/02 07:24
不思議な存在達
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kyowya - この投稿者のレビュー一覧を見る
まだ暑いなか、ウールのシャツを着込んでいた男。その体にある18の刺青は、月あかりを浴び、18の物語を演じ出した。草原になった子供部屋。本を焼くたび崩れてゆく世界。恋をしたマリオネット。不思議な世界に存在する、不思議なもの達。
刺青の男
2007/10/28 21:15
万華鏡を!
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ベホマ - この投稿者のレビュー一覧を見る
レイ・ブラッドベリの短編集。
著者へ敬意をはらった上で、小声で言わせて頂くとやっぱり舞台装置が古い。
50年以上も前に書かれた作品と頭でわかっていてもややキツい。
寓話としてのキレ味もあんまり…。でも、その中の一編『万華鏡』を読むために900円(税込み945円)を払った事に悔いは無い。
とにかく『万華鏡』の主人公の「何か良い事がしたい」という切実な願いの帰結が美しい。余韻だけでお腹いっぱいになれる。900円(税込み945円)を忘れさせてくれる。ちなみにこの短編は漫画『サイボーグ009』の有名な回の元ネタではないかという話も。