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彼女たちの部屋
現代、パリ。大きな挫折のあと、弁護士のソレーヌはある保護施設で代書人のボランティアをはじめた。「女性会館」というその施設には、暴力や貧困、差別のせいで住居を追われた人々が暮らしている。自分とはまるで異なる境遇にいる居住者たちの思いがけない依頼に、ソレーヌは戸惑った。それでも、一人ひとりと話して、手紙を綴るなかで、ソレーヌと居住者たちの人生は交わっていく。ここで自分の役割を見つけたと思った矢先、事件は起きた。約100年前、パリ。救世軍のブランシュは街中の貧困と闘っていた。路頭に迷うすべての女性と子供が身を寄せられる施設をつくる――彼女の計画は、ついに政治家・財界人も動かしつつあったが……。実在する保護施設と創設者を題材に、時代を超える女性たちの連帯を描く、『三つ編み』の著者による長篇小説。
彼女たちの部屋
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紙の本彼女たちの部屋
2020/11/17 15:26
拡がる世界。
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
パリで弁護士を生業にしているソレーヌ。裁判で敗訴した顧客の死から、自身も激しく落ち込む。詩や小説を綴るのが好きな少女は、法律学者の両親の強い勧めで法律を学び、弁護士になった。付き合った恋人とは子どもを作らず、互いを尊重しようと決めたが、今はほかの女性との間に家庭を築き、父親になっている。
ソレーヌには何も残らない。
療養をするソレーヌに医者はボランティア活動をしてみないかと言う。
ソレーヌは一歩踏み出し、それまで知らなかった苦しい生活を送る女性たちと触れ合う。好んでその境遇に落ちたのではない、それぞれの深い事情。
過去、社会からはじき出された人たちを救う施設を建設しようと立ち上がった人たちがいた。
過去へ現代へ、織りなす世界。
電子書籍彼女たちの部屋
2020/11/17 14:31
名作です。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
前回の三つ編みの方も読んで、よかったので、こちらも読みました。名作です。女性に読みやすい文学作品です。