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人事の組み立て~脱日本型雇用のトリセツ~
著者 海老原 嗣生
「日本式ジョブ型」に飛びつくのはちょっと待って !
成果主義、コンピテンシー評価、職責・役割給、ジョブグレード・・・。
過去60年の「脱日本型」失敗と同じ轍を踏まないために !
人事担当者はもちろん、全ビジネスパーソン必読の書。
新型コロナウイルスの流行によりリモートワークが普及し、従来の働き方が成り立たなくなった。そこで「ジョブ型」を導入して、成果重視の人事制度に作り替えよう――。
日本企業が狂騒する「ジョブ型祭り」を、雇用ジャーナリズムの第一人者である著者は
「欧米の仕組みを付け焼刃で取り入れる愚策」と切って捨てる。
生半可な理解で人事制度“改革"を行うことに警鐘を鳴らし、「本気で日本型を変えるために、雇用システム、そして人事というものを、隅々まで理解して、根治を目指さなければならない」と説く。本書では事例や統計などファクトをベースに、欧米各国や過去の日本の社会状況、人事実務を解説。
人事の組み立て~脱日本型雇用のトリセツ~
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2022/07/21 01:15
人事の二大潮流を分かりやすく説明した良書
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投稿者:MutaBKK - この投稿者のレビュー一覧を見る
人事制度の二大潮流(職務主義と職能主義)を中途半端に論じる著作が多い中、違いを順追って分かりやすく説明するためにロジカルに論を展開されている良書だと思います。
しかし、著者が強調されるように二大潮流の違いをポストの定数を厳格に守るか否かに帰結させることも業態によってはある程度できるとは考えますが、一方、ポスト自体を明確に分類できなかったり、定員を守ることができない(会社利益を考えると守る必要がない)業態もあると考えている立場からは残念ながら一抹の違和感が残ります。人ありきでポスト要件も決まっていく現実(それが無駄なく組織を動かせる)があることは私が知る限り古今東西否定できないと思います。
職務主義と職能主義は、実務的に運用を構築するために考察を突き詰めていくと仕事を違う切り口から切り込んでいるだけで結局同じことに収斂するものだと考えています。