電子書籍
だから古典は面白い
著者 野口悠紀雄
「最近、本の質が落ちた」と感じる人が多いと聞く。無類の読書家であり経済学者の著者は、そんな人にこそ「古典を強くすすめる」という。「古典に新しい情報はない」と思うのは早計だ。組織のメカニズムを知りたければトルストイの『戦争と平和』、人を説得する術を知りたければシェイクスピアの『マクベス』。人が作った組織や人間の心理は昔から基本的に変わっておらず、トルストイやシェイクスピアといった洞察力を持った作家が書いたものは、現代人に多くのことを示唆するのだ。著者が推薦する本を読めば、そのめくるめく世界観に心浮き立つだけでなく、仕事で役立つ知識も身につくこと、請け合い!
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電子書籍だから古典は面白い
2020/05/02 18:13
さすがに
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いのぜい - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の凄さにただ感じ入るのみ。
紙の本だから古典は面白い
2020/04/05 22:33
現代人に多くのことを示唆する、それは古典
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は著名な経済学者である。経済学者の読書紹介だけに、経済学の古典が含まれていると思いきや、それは一切ない。古典について著者は、「数百年以上の期間にわたって生存し続けた作品は、生存し続けたという事実そのものによって、現在生産されているものに比べて、平均すれば優れたものであるという評価ができるはずです。」と記述している。著者紹介の古典の一例をあげると次のようになる。◆イエス・キリストは人類史上で最強の説得者であり、「聖書」により説得術を学ぶことができる。◆組織のメカニズムを知りたければトルストイの「戦争と平和」◆シェイクスピアの「マクベス」により、人間関係や人間心理の微妙さを理解でき、これはビジネスのノウハウを得ることになる。奇しくも、とある雑誌の最新号編集後記に、イランで40年前、444日にわたって拘束された米国の大使館員は、図書室を頻繁に利用した。なるべく「長い本」・「考える本」が好まれ、その一冊がトルストイの「戦争と平和」であったとの記述がある。
ただし、ゲーテの「ファウスト」はドイツ語で読もう。翻訳で読んでも筋書きをなぞったことにしかならない。ドイツ語を習わなかった人は、これから勉強すればよい。「ファウスト」を読めるだけで、十分価値があるというのだが、著名な経済学者の知的レベルは当然ながら一般人とは大きくかけ離れていることを痛感させられる一冊でもある。