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7件
インド旅行記
著者 中谷美紀
チューブわさびで体内消毒に励み、持参したウエットティッシュは数知れず。そんな努力の甲斐もむなしく、腹痛に見舞われ、暑いホテルで一人淋しく回復を待つ。町に出れば、パスポートを盗まれ、警察署長に懇願書を書くはめに……。単身インドに乗り込んだ、女優・中谷美紀に襲い掛かる困難の数々。泣いて、笑った38日間の一人旅の記録。累計30万部のベストセラー「インド旅行記」シリーズ第1弾。
インド旅行記4 写真編
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インド旅行記 1 北インド編
2009/10/28 20:50
女優のひとり旅
10人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
インド旅行記1 北インド編 中谷美紀 幻冬舎文庫
女優さんによるインドひとり旅の記録です。わたしは作者をよくは存じ上げません。女優さんですが、記述は男性的です。昔、テレビで、とある映画監督が、女優と結婚するということは、男と結婚するようなものだとおっしゃったことを思い出しました。
日記形式による時系列的構成は読みにくい。その構成からさらに推敲(すいこう)を重ねて、本書の場合は柱を立てて、「食事」「寺院」「宗教」「物乞い」「ガンジス川」「数学」「ヨガ」「ダライ・ラマ」などに分類したほうが読みやすい。
読み始めは、女優のひとり旅に驚きました。付き人、スタッフ付き旅行ではありません。旅の目的はヨガ修行。そして、現地では魚も肉も食べない菜食主義です。映画「嫌われ松子の一生」の撮影を終えてのストレス解消のためのインド旅行です。
インドが100年ぐらい前まで、英国の植民地だったことをこの本を読んで初めて知りました。だからインドの言語は、英語圏なのかと納得しました。それから、建物、そして街路にもヨーロッパの風情が見受けられる理由がわかりました。読みながら自分もインドにいるような雰囲気にひたれる本です。読み始めは、作者がたいへん疲れており、読み手にまでその疲れが伝染してきます。後半部まできて感じたことは、作者の素(す)が見えてこないことです。作者は、素の自分をさらけださない人、おそらくご自分でも気づいていらっしゃらないのでしょうが、無意識に自分とは異なる旅人を演じているように感じました。防衛心の強い方です。この本と同時期に江國香織著「号泣する準備はできていた」を読んでいたのですが、号泣に登場する女性にこの作者をあてはめると、ぴったりくるのです。号泣… では、未婚、海外旅行好きの女性が登場します。最後に、この本のインド旅行は、「冒険」になっています。
2024/07/14 22:04
とっても面白いインド旅!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容に興味があって読んだのですが、中谷さんの文章の世界観にも引き込まれて、他のインド旅行記も読んでしまいました。当時は今よりずっと女性の一人旅、しかもインドとなると色々と大変そうですが、旅の楽しさ大変さがリアルに感じられ、旅した様な気分になれます。
2022/02/17 14:22
きれいな女優さんなのに…
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nya - この投稿者のレビュー一覧を見る
モデルさん時代から、とにかく大好きな女優さんです。
あのインドに旅行って、と思い手に取ったら、抱腹絶倒な体験談の連続で、
インドのすさまじさを感じました。
長年ヨガを習っていますが、インドまで行ってヨガって、菅野美穂さんのNHKのドキュメンタリーじゃないんだから、一般人が一人で行って同じ体験はお金がかかりすぎて難しいと思います。
バックパッカーとは異なり、きちんと安全が保障された(ヨーロッパ系かな?の)ホテルに宿泊されていましたし。かなりお金をかけて本場のヨガを体験しに行った感じです。
しかしながら、中谷さんの体験談を読んだだけで行った気分になりました。
パスポート紛失届を出しに行った警察署で、「自分は女優で日本に戻ったらインド警察の怠慢を公にしてやる」といったプレッシャーをかける下りは、思わずその光景が目に浮かぶようで、思わず吹き出してしまいました。
面白かったので、まとめてシリーズで購入しました。