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Why Digital Matters?
著者 プレジデント社企画編集部「経営企画研究会」 , 村田聡一郎
【内容紹介】
“なぜ”デジタルなのか? 企業経営者が知るべきヒントが、ここにある!
“働き方改革”が叫ばれる現代、企業をリードする経営者が考えるべきは、「ヒトではなく、電子を走らせろ。電子は疲れない……」ということである。
「日本企業の強みは『ヒトの力』『現場力の強さ』にある」と言われてきたが、ヒトの代わりにデジタル、つまりソフトウェアに仕事をさせれば、疲れない、間違えない、サボらない、ストライキをしない、賃上げを要求しない、退職しない……と、一日24時間365日、1年でも10年でも動き続けるのだ。
むろん、ヒトが実行するワークのすべてをデジタルが代替できるわけではない。
ヒトとデジタルにはそれぞれ得意不得意がある。
創造性や柔軟性などにおいてはヒトの優位は動かない。
しかしながら、ことデジタルが得意とするタスク、とくに、ソフトウェアとしてルール化・定型化できる大半の業務については、もはやヒトに勝ち目があるはずもない。
ゆえに、ヒトだけに頼らず、デジタルの力を効率的に活用すれば、輝ける未来を切り拓く「生産性革命」を成し遂げることができる。
高度成長期から続く「ヒトが走る」経営を続けている会社が、「電子に走らせる」ことを覚えれば、つまり、「ヒトの力」と「デジタルの力」の組み合わせを実行できれば、大きく飛躍できる可能性が広がっているのだ。
経営に携わるあなたが本書を読み終わるころには、自社で取り組むべきことが何であるのか、そのイメージがはっきりと見えてくる。
【著者紹介】
[編]プレジデント社 企画編集部「経営企画研究会」
[監修]村田 聡一郎/SAPジャパン
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Why Digital Matters? “なぜ”デジタルなのか
2019/08/15 09:19
デジタル化による生産性向上
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投稿者:だい - この投稿者のレビュー一覧を見る
■デジタル・イノベーション
第4次産業革命
デジタルの本質を理解し、的確に使いこなす経営が必要
既存事業にデジタル技術を組み合わせ、顧客の欲求をより高度に満たす商品やサービスを提供できるようにする事
十字フレームワーク
縦軸 従来の競争軸
横軸 デジタルによる新たな競争軸
左側 現在の自社の強み
右側 デジタルによる顧客の真の欲求
■デジタル(情報)とフィジカル(モノ)
2つの大きな違いは「速い+劣化しない」
デジタルの特徴
・ランニングコストがゼロ
・処理能力は制約条件にならない
・リアルタイムのサービス
・過去の記録の蓄積と分析、将来予測
・追加コストゼロでパーソナライズ
コスト構造の違いを理解しているか否かが戦略の成否を握る
ソフトウェアは自社開発したら負け
その開発コストは全額自分持ちとなる
勝馬に乗ることが重要
■日本の現実は2.5
インダストリー4.0
デジタルの力を利用して企業内の業務プロセスや企業間をシームレスにつなぎ、全体最適を実現する事
スマート工場は生産プロセスのカイゼンにすぎない
前工程(設計・受注・調達)や後工程(物流・保守・部品)の生産性は高くなく、前後の連携も良くない
それぞれのプロセスは部門毎に分かれており、個別最適が進む一方で全体最適が図られないため、全体の生産性が上がらない
■デジタル・プラットフォーマーの時代
4層構造
4 顧客・社会(全体の最終受益者)
3 ソリューション(アプリケーション)
2 デジタルプラットフォーム
1 データの発生源
直接の顧客だけでなく、社会全体にもメリットがあるように設計されたエコシステムだけが結果的に生き残る
各層はいずれも他の層がないと機能しない、相互依存・共存共栄の関係にある
■デザイン思考で顧客の「真の欲求」見極め
デザイン思考とは「手法」ではなく「マインドセット(考え方)」である
・課題解決の手段
IDEO(工業デザイナー)によるアウトプットが源流
良いデザインは、課題をよりよく解決するアウトプット
「そもそも何が本当の課題なのか?」を把握する
・顧客の立場になって考える
イノベーションに通ずる3つのレンズ
フィージビリティ(技術的にできるのか)
バイアビリティ (ビジネスとして成り立つか)
デザイアビリティ(ユーザーは嬉しいのか)
・プロトタイプ志向
机上論ではなく試作品によりユーザーからのフィードバックをもって、善し悪しを判断する
「早くたくさん失敗せよ(fail early,fail often)」
現在の経営陣の多くはビジネス思考で成功を積んで来た人達
経験したことのない新規分野への投資は避ける
イノベーションのジレンマは「合理的に判断」した結果、発生する
■企業システム構築の新常識
ソフトウェアは「作る」より「使う」
汎用パッケージソフトの方が、高品質で圧倒的にコストパフォーマンスが高い
・機能レベルの向上
・システムは差別化の武器にならない
・体制の変化に機動的に対応できる
・環境変化への対応がスムーズ
・世界市場での生き残り策
現場の声を聞くと、現状のやり方を大前提に部分的カイゼン策しか出てこない
根本対策は「人手をかけなくても仕事が回るようにすること」
ERPパッケージの価値は、どの企業でも経営視点で確実に90点以上取れること
デジタルの力の戦力化が必要であり、ITエンジニアを右腕として雇い、専門的知識でもって立ち向かって行かなければならない