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2件
ロシアの昔話
著者 内田莉莎子 編・訳 , タチヤーナ・マブリナ 画
アファナーシェフらによる原話から選びぬかれた「おおきなかぶ」から「魔法の馬」まで、ロシアの大地から生まれた昔話全33話を、美しい訳文と力強い挿絵でおくります。個性あふれる動物が活躍するお話、素朴で単純なお話、ふしぎな魔法にみちたお話など、ロシアの人々の豊かな知恵や勇気やユーモアが詰め込まれた1冊です。世界で知られる絵本画家マブリナのカラー挿絵が19ページ分展開されており、見どころ満載です。
ロシアの昔話
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ロシアの昔話
2013/11/19 11:32
冬の始まる頃に、ロシアの昔話
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
(●^o^●)先日のこと、友だちに誘われて、図書館の「大人のためのおはなし会」にでかけてきました。
子どもが小さい頃は、何度か参加したことがあるものの、最近はすっかりご無沙汰でした。
部屋に入ると、かなりの人が集まっていました。
前方に置いてあるテーブルにはろうそくが一本。
おはなし会はこのろうそくに火を灯すことから始まります。
いくつかのおはなしがありましたが、一番心に残ったのが、ロシアの昔話。「ババヤーガの白い鳥」です。
ロシアの昔話は、なんとなく懐かしい。昔読んだ、読んでもらった絵本の挿絵がふっと浮かんできます。
冬の始まる頃に、ロシアの昔話、いいですね。
ロシアの昔話
2009/04/08 15:29
おもしろいが、惜しい
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mikimaru - この投稿者のレビュー一覧を見る
幼少時に好んで読んでいた「金の魚」の話は、ロシアの昔話だったようだ。命を助けられた魚がおじいさんの願いをなんでも叶えるのだが、強欲なおばあさんの要求をつぎつぎに伝えるうち、やがて魚の堪忍袋の緒が切れる。そして最後は文無しになってしまう話だ。あれを読んで「ほどほどにしておけばいいのに」と考えたことを思い出した。
収録された33話には、動物譚、魔法、旅や苦労の末に伴侶に巡り会う王子の話などがちりばめられている。ただ、話の要素としての重複(似た話)は多い。名前にもあまりバリエーションがなく、イワン、ワシーリー、エレーナ姫が何度か出てきた。
こども向け編集であって学術書ではないのだから、期待しすぎてはいけないのはわかっているのだが、もったいないというのが第一印象。訳者がほんの少しでも、あとがき以外に解説を加えてくれていたら、大人にもほんとうに役立つ書だと思う。
いくつもの話に出てくる、深い森の小屋にいるババヤガーとはどんな存在か。森の小屋はしばしば「とりの足」などの上に建っているが、それは何を意味しているのか——
知りたいことが、ますます増えた。これからもいろいろと読もうと思う。