- 出版社: 彩流社
在日二世から見た日本と韓国
著者 文一倉
終戦っ子の在日二世が自身の育った時代を語り、
日本と韓国への熱い思いを伝える“語り部の書”
本書は、植民地時代という苦難と激動の時代に日本に渡ってきた在日一世代の子として、著者の波乱の人生やビジネスでの実体験を通じての独特な視点で、在日二世が育った時代とその生き様や、日本や韓国そして在日の世界を語り、辛口も交えながらも、未来に向かって日本と韓国、そして若い在日世代へ思いを記した異色の書である。〔写真多数収録〕
【主な目次内容】
はじめに
第一編 日韓の狭間で歩んだ人生
第一章 文、そして岩本
*岩本の由来 *色々ある私の名前 *私の中学・高校時代 *思い出深い大学生活 *就職の壁そして米国へ *米国での貴重な経験
第二章 自分史の中で在日を考える
*不法入国者になってしまった従兄さん達 *朝鮮人という言葉 *当時の在日の世界から思うこと
第三章 私にとっての日本と韓国
*在日にとっての国籍とは何なのか *日本国籍を通して民族、国家とは何かを考える *私が感じる日韓の潜在意識の違い
第四章 在日と民族学校
*在日と民族学校 *戦後の在日を巡る世相 *在日の構造変化と新たな民族学校の動き *在日にとっての変曲点 *新しい視点での在日 *正統性にこだわり過ぎる韓国
*歴史事実の確認
第二編 現代韓国と日本、ビジネス体験から
第五章 韓国での体験
*見知らぬ土地から学ぶこと *韓国生活1年間の様々な体験 *4年間に2度の貴重な引っ越し体験 *韓国の地方を旅する *韓国に対する少し辛口の話 *対日フリーになれない韓国
第六章 韓国企業の発展
*韓国パワーの原点 *韓国企業の強さを理解する *若年層の雇用不安と少子化問題 *企業活動に悪影響を与える今の日韓関係
第七章 日本のものづくりとアジア
*日本のものづくり *アジアから取り残されかねない日本
*日本の若い優等生はアジアのエリートに太刀打ち出来るか
第三編 日韓の歴史と東アジア
第八章 日本と韓国の古代からの深い絆
*日韓の古くからの縁 *日本語の中にある韓国語
*日本のヤマト言葉は古代の韓国語? *新撰姓氏録と渡来人
*白村江の戦い以降、近代までの日本 *新羅以降、近代までの韓国
*日本、中国、韓国の文化源流比較
第九章 近世日中韓の体制構造の違いから学ぶ
*それぞれの国が持つ元型(DNA)について *日本の東アジア侵略と文明衝突
*近世西洋・中国と江戸社会 *近世朝鮮と江戸社会 *これからの東アジアの姿
在日二世から見た日本と韓国
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